こんにちは、凜です。
日本神話の神様紹介シリーズ、、、今回は『宇迦之御魂神』です!
『宇迦之御魂神』とは、皆さんご存知の『お稲荷様』のことなんです!
『お稲荷さん』と言って、先ず思いつくイメージは『狐』ではないでしょうか?
ですが、実は狐というのは『宇迦之御魂神』の ”使い” に過ぎません。
『宇迦之御魂神』とは?
秦氏との関係は?
「日本書記」と「古事記」では、それぞれ祖神が違うのですが、今回は古事記に基づいてお話ししたいと思います。
『宇迦之御魂神』は『スサノオ』と『大市比売:(大山津見の娘)』との間に生まれた神様で、兄『大年神(年神様のこと)』の弟神になります。
兄の『大年神』と弟の『宇迦之御魂神』は、共に五穀豊穣の「食物神」とされています。古代から食べ物ほど大切なものはありませんでした。
その食べ物を司る神様ですから、その信仰は深く、『稲荷神社』は日本で最も多く祀られているんですよ!その数3万~5万社とも言われています。
つまり、八百万神の中で、最も多くの神社が建てられ、祀られているということです。
『宇迦之御魂神』は、その後 ”神仏習合” の過程で、インドの仏教神と結びついて『商売繫盛』の神としても祀られるようになりました。
全国の『稲荷神社』の総本社は、京都市伏見区にある『伏見稲荷大社』です。稲荷信仰は「奈良時代」に有力豪族だった「秦氏」の氏神として祀られて以来、急速に広がりました。
愛知県の『豊川稲荷』や、東京にある『豊川稲荷東京別院』、伏見稲荷大社からの分祀『東伏見稲荷神社』などが有名です。
これほど多くの神社が建てられ、全国で深く信仰されている『お稲荷さん』ですが、日本書紀、古事記を通して、あまり活躍が記されていません。
ここがミステリー
さて、記紀神話の中では、あまり活躍が記されていない『宇迦之御魂神』、そして「平安京」の造設に大きく関わったほどの権力者「秦氏」が、多くの謎を残しながら、歴史の表舞台から忽然と消えたこと、『宇迦之御魂神』を氏神として祀っていたのが秦氏・・・。
『日本神話』では、日本書紀・古事記の編纂当時における ”貴族の力関係” が色濃く反映されて、改竄された形跡がいくつも見当たります。
秦氏に敵対する勢力が、『宇迦之御魂神』の活躍を、まるっと消し去ってしまった可能性も考えられます。
その真相は、今となっては闇に包まれたままとなってしまいましたが、どんなに歴史書としての『記紀』を改竄したとしても、信仰の対象である『お稲荷さん』の数が、いかに凄い神様だったかを物語っていますよね。
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日本の神話について分かりやすく解説しています。
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