知れば楽しい「神社」と「お寺」トリビア♪


こんにちは、凛です。

『教えて♡神様、仏様!トリビア♪』では、コラムの中で『出雲いずも大社おおやしろ』や『伊勢神宮』など、“超有名な神社” をご紹介してきました。しかし、日本には、まだまだ、たくさんの「神社」や「お寺」があります。

その数、神社は8万8千社以上! お寺は7万7千寺以上もあるんですよ。
神職者2万人お坊さんの数は34万人仏像の数は30万体以上もあるんですって!

・・・んっ!?神社が8万超で神職者が2万人って・・・
「数が合わないじゃん!」って思いましたか? はい、その通り!残り6万社以上の神社が無人なんです。お寺に関しても、住職の後継者不足で4割近くが『廃寺はいじ予備軍』なんです。

まさに「昔話」でよくある、満月の夜に「たぬき」が輪になって“ポンポコ”踊っているような『廃寺はいじ』っていうのが、今後大きな社会問題になりそうですね。

そうならないために、ほとんどが神職や住職の方が複数の神社やお寺を「兼務」されたり、地元の有志の方が管理しているというのが実態なんですね。

と、言うことで、ここからは “知っていれば、見方が変わる?”『神社とお寺のトリビア』をご紹介していきたいと思います! ぜひ、みなさんも「初詣はつもうで」や「お祭り」、「お墓参り」などで「神社」「お寺」に行く機会があれば、今までと違う目線で見てみるのも良いかもしれませんよ。それでは早速いってみましょー(*’▽’)
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[トリビア:京都、奈良じゃなかった!! 神社・お寺が多い県]

神社やお寺と言えば、京都や奈良でしょ!っていうイメージありませんか? 神社やお寺が多い県、実は・・・

神社:1位『新潟』約4900/2位『兵庫』約4200/3位『愛知』約3900
※ちなみに京都は約2000社(16位)/奈良1500社(24位)

お寺:1位『愛知』約4600/2位『大阪』約3400/3位『兵庫』約3300
『京都』は5位で約3100寺 『奈良』は16位で約1800寺
という結果でした。(※こちらは文部科学省(文化庁)で統計を取っています。)

意外でしたか?「愛知」と「兵庫」は神社・お寺共に「ベスト3」に入っているんですね!

地元で信仰を集める大きな神社がある県は、他の神社が入っていけず、結果として神社の数も少ないという傾向があるみたです。

【神々のルーツ】 全国に数千社も? 神社とご祭神

[トリビア:日本の宗教の割合は?]
あなたは、特定の宗教を信仰していますか?
この質問(アンケート)に対して、日本人の、およそ10人に7人が『いいえ』と回答しています。つまり、70%が特に信仰している宗教はないと言っているんですよね。

一方で、葬儀や七五三、初詣でなど何らかの「宗教儀式」をしたことがありますか?(する予定ですか?)という質問の答え・・・

神道系・・・日本人の98%以上が「はい」
仏教系・・・日本人の80%以上が「はい」

と答えているんです。えーと、、、日本の人口の1.5倍です( ´艸`)
つまり、日本人は節目、節目で神道・仏教の両方を使い分けているんですね。

一般的に多いのは、七五三、初詣、成人式、お宮参りなど、”おめでたい” 行事は「神社(神道)」で。お葬式、法要など、”死にまつわるもの” は「寺(仏教)」にというのが定着していますよね。

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《神社編》

[トリビア:宮司ぐうじの数は1.1万人]
・先程、『神職者』は「2万人」と書きましたが、その中でも、『宮司ぐうじ』と呼ばれる、その神社の最高位の神職は『1万人』程度と言われています。つまり1人の『宮司ぐうじ』が、関係する複数の神社の『宮司ぐうじ』を兼務していることが多いんですよ。
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[トリビア:神社の社号しゃごうって何だろう?]
社号しゃごう』とは、神社の『称号』(身分、格式、資格などを表す名前)のことです。
格式の高い順に『神宮』『宮』『大神宮』『大社』『神社』『社』の6種類あります。

が!昔は国家の政策として社号しゃごうを与えていましたし、大社や神宮を名乗るには天皇のお許し(ちょくきょ)が必要だったんです(戦前)。今は「政教分離せいきょうぶんり」政策ですから、特別な許可など必要なく、自由に名乗ることが許されています。(※あまり好き勝手につけるとバッシングを受けるとか、“名前負け”するとかで、戦前のものを踏襲とうしゅうしているケースが多いですけど・・・)

では『社号しゃごう』の意味を見ていきましょう(※一部例外あります)

[神宮じんぐう]
天皇の祖先となる神様をお祭りしている神社です。非常に格式が高いとされています。
→「明治神宮」「橿原かしはら神宮」「熱田あつた神宮」「平安へいあん神宮」など

[ぐう]
天皇と深いゆかりのある神社、もしくは特別の事情がある神社です。格式が高いです。
→「石清水いわしみず八幡宮はちまんぐう」「香椎宮かしいぐう」「金比羅宮こんぴらぐう」「東照宮とうしょうぐう」「鎌倉宮かまくらぐう」など

[大神宮だいじんぐう]
伊勢神宮の出先神社 →東京大神宮とうきょうだいじんぐう

[大社]
格の高い『国津神くにつかみ』をまつっていて、さらにその地域で中核を担う特に大きな神社のこと。
→「おおやしろ」と読むのは『出雲いずも大社おおやしろ』だけです。その他は『たいしゃ』と呼びます。
→「出雲いずも大社おおやしろ」「熊野くまの大社たいしゃ」「諏訪すわ大社たいしゃ」「宗像むなかた大社たいしゃ」「三嶋みしま大社たいしゃ」「春日かすが大社たいしゃ」「住吉すみよし大社たいしゃ」など。

[神社]
一般的な神社です。

[明神みょうじん権現ごんげん]などは、当時「俗称」として扱われ「神社」に含まれていました。

[社]… 比較的小さな神社のことです。
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【神々のルーツ】 全国に数千社も? 神社とご祭神

[トリビア:よく聞く『延喜式えんぎしき』って何?]
『飛鳥時代』にスタートした “ルール・決め事” を作って、国を治めましょうというのが『りつりょう』と呼ばれる制度です。いろいろな決め事がある中で、平安時代の西暦927年に『延喜式えんぎしき』とよばれる “更に細かい” ルールブックが作られました。『えんしき』には全国の地名や特産物、税金ルールなどが書かれていて、その中には「神社」に対してのルールも盛り込まれていました。例えば「神社のランク」や神社の「規範」などです。面白いところでは、「のり(の原型になるもの)」まで決められていたんですよ。

この『延喜式えんぎしき』の「神社」に関する取り決めは『延喜式えんぎしき神名帳じんみょうちょう』と呼ばれていて、ここに記載された神社は『式内社しきないしゃ』と言います。逆にここに書かれていない神社を『式外社しきがいしゃ』と呼びました。
『3132座/2861社』が『式内社しきないしゃ』として書かれています。
』… ご祭神の数
『社』… 神社の数
つまり、1社で複数のご祭神をまつることがあったってことです。
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[トリビア:一宮いちのみやって何だろう?]
平安時代の行政区画である「国」や「特定地域」の中で、最も大きい(有力な)「神社」を指す言葉です。

延喜式えんぎしき』の中で、国ごとに “原則1社” を『一宮いちのみや』という神社に選定していました。
まぁ、昔の国ですから、呼び方は「相模国さがみのくに」とか「摂津国せっつのくに」とか「武蔵国むさしのくに」などですね。だいたい68の区画がありました。

この頃、国ごとに『国司こくし』という役人が配置されて「祭祀さいし」「行政」「司法」「軍事」のすべてにおいて実権を掌握していました。今でいう「総理大臣」以上の権力ですね。で、この「国司」は担当する領内の「神社」を回るように決められていて、一番最初に参拝するのが『一宮』、次が『二宮にのみや』、さらに『三宮さんのみや』と、ランク順に回ると言うルールがありました。

三宮さんのみや」が普通の神社、「二宮にのみや」はかなり大きな神社です。その中でも(国の中でも)、最も信仰を集める有力な神社が「一宮いちのみや」として選ばれていたんですね。

当然ですが、『一宮いちのみや』という『称号』を受ければ、色々な面で優遇されますし、立場も強くなっていきますので、この称号をめぐって神社同士の争いに発展することもありました。→『一宮争い』

もちろん「一宮いちのみや」の指定は、見直される(入れ替わる)こともありましたので、「律令制度」が崩壊したあとは、かつて一宮いちのみやと称された「神社」同士が、「うちが一宮いちのみやだ!」「いやいや、うちも一宮いちのみやだ!」と言い出してしまう場面もありました。だから現在でも「一宮いちのみや」を名乗る神社が同地域で複数あったりするんですね。

一宮いちのみや』には明確な選定基準があったわけではないようです。見てみると『国津神くにつかみ』をまつる神社が多いんですね。これは、もともと土着の神(国津神くにつかみ)が、地域で深く根付いていて、その信仰の大きさから『一宮いちのみや』に選ばれたという流れがあったんだと言われています。

みなさんも地元や、実家や、馴染みの地の「一宮いちのみや」を調べてみてはいかがでしょうか?意外と面白いものですよ。

一宮いちのみや」は「いちみや」「一ノ宮いちのみや」「一之宮いちのみや」など書き方は様々です。
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[トリビア:“総社そうじゃ” とか “合祀ごうし” って何だろう?]
延喜式えんぎしき』でルールは決めたものの、時代が進むにつれて『国司こくし』の中には「領内の神社をすべて回るなんて大変だよ!」と思う人もかなりいました。それもそのはず、「領内の神社」といっても数百か所にもなるんですから・・・。『国司こくし』は着任して早々に神社を回るので、「この一番忙しい時にっ!」って思うんですよね。そこで、領内にある神社の「ご祭神」を、『国府こくふ(今の県庁みたいなもの)』の近くの神社に集約させて、まとめておまつりしました。これを『合祀ごうし』と言い、この合祀ごうしする神社を『総社そうじゃ』『惣社そうじゃ』と呼ぶようになりました。また、『国司こくし』は『総社そうじゃ』を参拝すれば、「領内全部の神社を回らないでもいいよ」というルールが制度化されました。

『一宮』と『総社そうじゃ』の違い
総社そうじゃ』は「一宮」を含めた地域神社の「ご祭神」をまとめてまつっている“場”とも言えます。

『一宮』は地域で「一番格式の高い(信仰された)神社」のことで、いわゆる民意が反映されていました。一方で『総社そうじゃ』は「国府に近い(便利だから)」「合祀ごうしイベントが出来る(楽だから)」という、いわば “行政都合” で選ばれた神社なんですよね。
中には『一宮』でありながら『総社そうじゃ』を兼ねている神社もあります。

→【神々のルーツ】鎮座・総本社・分祀って何?
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[トリビア:よく聞く『旧社格きゅうしゃかく』って何?]
社格しゃかく』とは、そもそも神社の格付けのことで、『延喜式えんぎしき』という平安時代からのものが一般的に認知されてはいましたが、「強制通用力」があるわけではありませんでした。そこで明治時代になり政府の『神道しんとう国教化こっきょうか政策』の中で、『延喜えんぎしき式』にならって、神社を格付けして “国家公認の社格しゃかく” を与えました。
これを『近代社格きんだいしゃかく制度』と言います。

さて、戦争も終わり『政教分離せいきょうぶんり政策』の時代がくると、それまでの格付けがなんの後ろ盾もないものになってしまいました。そこで「神社本庁じんじゃほんちょう」と呼ばれる民間組織が立ち上がり、現在に続く社格しゃかくや、神職の階位かいい、身分などを規程しています。
ただし、民間組織であるがゆえに賛否もあって、歴史が長く、地域の信仰を集めていても『未加入』という神社も多いのが現実です。つまり、神社本庁じんじゃほんちょうが決める社格や階位、身分などだけでは、“神社の価値” は決らないということですね。信仰は個人個人の “こころ” ですから。

と、いうわけで、この明治政府の定めた社格『近代社格きんだいしゃかく制度』に基づくものを『旧社格きゅうしゃかく』といっているんです。

ちなみに、由緒や規模を元に「神社本庁じんじゃほんちょう」によって選ばれた神社は『別表神社べっぴょうじんじゃ』と呼ばれていて、神職の立場(進退)に特別な配慮を要する神社とされています。全国で350社以上が登録されています。
あくまで神職の出世とか降格を区別するためのものですが、由緒や規模などを元にしているので、一種の格付けのように扱われている場合もあります。

【神々のルーツ】神社を ”創建された時代” で楽しむ
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[トリビア:神職の装いについて]
神職の衣装(装束しょうぞく)は大きく分けると『正装せいふく』『斎服さいふく』『狩衣かりぎぬ』の3つがあって、シーン合せて着替えるんですね。また、装束しょうぞくは何色でも自由!と言うわけではなく、立場によって、着れる装束色が決められているんです。
『正装』は「例大祭れいだいさい」などの特に大きな祭事の場合に着る衣装です。
斎服さいふく』は「礼服れいふく」とも呼ばれ、身分に関わらず上下共に白です。
狩衣かりぎぬ』は昔、貴族が「狩り」の際に着たほど動きやすいことから、次第に「普段着(常装)」として扱われるようになりました。天皇と皇太子が身に付ける色は決っていて、この色(きんじき)以外であれば自由です。
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[トリビア:神職の立場]
神職の立場は『階位かいい』『身分』『職階しょくかい』という3つの基準があって、よく混乱します笑。

階位かいい
神職になるための『基礎的な資格(学識)』だと思ってください。
→(上から)『浄階じょうかい』『明階めいかい』『正階せいかい』『権正階ごんせいかい』『直階ちょっかい』の5段階があります。

『身分』
経験や神社本庁に対する貢献度などで与えられる『名誉階級』です。
→(上から)『特級』『1級』『2級上』『2級』『3級』『4級』の6段階があります。

職階しょくかい
神社内の『役職』に関する階位です。
→『宮司ぐうじ』『権宮司ごんぐうじ』『禰宜ねぎ』『権禰宜ごんねぎ』があります。『宮司ぐうじ』はその神社の長で、各神社に1人しかいません。『禰宜ねぎ』は宮司ぐうじの下位ということになります。更に『ごん』は、『補佐する』という意味です。

一般企業なら社長(宮司ぐうじ)、副社長(ごん宮司ぐうじ)、管理職(禰宜ねぎ)、一般社員(権禰宜ごんねぎ)といったところです。さらに『出仕しゅっし』は「見習い」や「インターン」といった立場ですね。『巫女みこ』さんは神社の花形です。パート・アルバイトさんが多いのですが、もちろん本職として神にお仕えする巫女みこさんもいらっしゃいます。神々しくって、素敵だなぁ・・・憧れますよね。

出仕しゅっし巫女みこは神職には含まれませんが、「巫女みこさん」がいるだけでパァ~と華やかになりますよね。神社のにぎわいを左右すると言っても過言ではないと思います!
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[トリビア:氏神うじがみ氏子うじこって何だろう?]
もともと『氏神うじがみ』とは、書いて字のごとく、一族(氏)でおまつりしていた[神道」の「神様」のことでした。昔の有力な貴族や武家が、その家の「守り神」として崇拝していたものです。
後の時代になって、庶民の間で ”地域ごと” におまつりする神様になっていったんですね。
この神様を信仰する人々のことを『氏子うじこ』と言います。
※仏教の檀家だんかに近いイメージです。
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[トリビア:初穂料?玉串料?売買はダメ?]

神社では、神様に対して、その年の実りに感謝して「稲穂いなほ」を奉納します。この稲穂の代わりに“お金”を納めることを「初穂料はつほりょう」と言うんですね。神様から授かる実りや、お札や、お守り、おみくじに対しても「初穂料はつほりょう」と言ったりします。一方で、『玉串料たまぐしりょう』はさかきの葉に「紙垂(白い紙を折ったもの)」をつけたものを奉納する意味を込めたお金です。お祝いだけでなくお悔みごと(神前通夜や神前葬儀など)にも「玉串料たまぐしりょう」を納めます。

ハッキリとした違いが分かりずらいんですよね。回避したい“NGワード”として・・・
→ “お悔みごと” には「初穂料はつほりょう」は使いません。
→ “授かりもの” = お札、お守り、ご朱印、おみくじには「玉串料たまぐしりょう」は使いません
→ “お祝いごと” = お宮参り、七五三などは「初穂料はつほりょう」「玉串料たまぐしりょう」の両方を使う場合があります。

無難なのは「初穂料はつほりょう」で、ネガティブも含まれる「玉串料たまぐしりょう」は注意が必要。迷ったら一般的な『御礼』が良いかもしれませんね。

うっかりNGワードとして、注意したいのが、『売ると買う』です!

確かに神社では、「お守り」や「お札」を扱っていますが、売っているのではなく『分けて』いるんですよ! お上品に言うと『おかち』です。

なので「お札買いたいんですけど~」とか「お守りってどこで売ってますかぁ?」は神社の方に苦笑いされちゃうので要注意ですよ。
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[トリビア:神社参拝のお作法]

神社は神様のまつられている場所です。神聖な場所に相応しい ”立ち居振る舞い” を心がけたいものですよね。

最近では日本を訪れる外国人観光客も神社仏閣を参詣するのがお決まりのコースになっています。私たちが参拝する様子を見て、見よう見まねでお参りしてくださる方もいれば、私たち日本人以上に格好良くスマートにお参りされる方もいます。

「あっ、見られてるかも!?」と視線を感じて、うろたえないように「参拝のマナーや作法」は覚えておいて損はありませんよ!

[神社のお作法9カ条]

①なるべく「いち鳥居とりい」から境内けいだいへ。
②鳥居をくぐるときは一礼
③参道は端っこを歩く。
手水ちょうずで清めましょう(左・右・口・の順)

⑤「お賽銭さいせん」は投げずにそっと、「社頭しゃとうすず」は控えめに
二拝にはいニ拍手にはくしゅ一拝いちはい
※チャン・リン・シャン

⑦自己紹介
⑧感謝
⑨誓い

 

鳥居とりい
『鳥居』は、神様の世界である『神域しんいき』と私たち人間の住む世界の境界を示す、『門』のような意味があります。

ですから、鳥居をくぐる前に「一礼」して、神様に挨拶をするんですね。また参拝を済ませて、鳥居を出るときも、境内けいだい(本殿)に向かって一礼します。

・木造のものや、石材のものなど、材質や大きさは様々です。朱色に塗られているものなど装飾にも違いが見られます。

通常は2本の縦柱と2本の横棒(笠木かさぎぬき)で構成されますが、中には3本柱など変則的な形状の鳥居もあって、見ていて飽きません。

※三柱鳥居は15代:応神天皇の頃に帰化した「秦氏」にまつわる形状という説もあります。→ 京都は太秦うずまさ蚕ノ社かいこのやしろ木嶋このしまにます天照御魂あまてるみたま神社)』の三柱鳥居が有名です。

私は個人的に “古ければ、古いだけ良い” と考えています。“歴史があって格好良い!” って思っちゃうんですよね。

・神社=鳥居というイメージですが、「鳥居」を置かない神社もありますし、神仏しんぶつ習合しゅうごうの流れから「鳥居」がある寺院もあるんですよ。
また、「御陵ごりょう(天皇や偉い人のお墓)」、”ご神体” となる山や岩など、神社以外の場所でも立てられている場合があります。

・複数の「鳥居」がある神社も珍しくありません。一番外側から順番に『いちの鳥居』『の鳥居』と呼ばれます。

これは参詣さんけい順路の意味もあるので、参拝の際はなるべく『いちの鳥居』から境内に入るようにしましょう。

※神社によっては『いちの鳥居』が駅や駐車場から、“とんでもなく” 離れている場合もあります。絶対に『いちの鳥居』から入らないといけないわけではありません。参拝する “気持ちが大切” と思ってくださいね。

参道さんどう
参詣さんけいのために設けられた道を『参道さんどう』と言います。 「参道」の真ん中は『正中せいちゅう』と言って、神様が通る場所とされているので、なるべく端っこを歩きます。

・参道の敷かれた場所によって呼び方も変わります。例えば、拝殿の正面に続く参道を『おもて参道さんどう』、逆に裏に続く参道を『うら参道さんどう』と呼びます。鳥居の外から参道が続いている場合もあり、鳥居の外の参道を『境外けいがい参道(通称:そと参道)』と呼び、鳥居を入ってからは『境内けいだい参道(通称:うち参道)』と呼びます。

手水舎ちょうすや
・神域に入るには「川や海でけがれを祓ってから」という “習わし” から生まれた「作法」が手水です。

主な手順は3つだけです。
柄杓ひしゃく1杯の水でスマートに。(二度みNGです)
②左手・右手・口・の順に。(柄杓ひしゃくを立ててにも水を掛け流します)
柄杓ひしゃくは口に直接付けず、左手に受けたものを口に含みます。

『お賽銭さいせん
・よく、お賽銭さいせんを ”投げる” と言いますが、投げては行けません。失礼に当たります。気持ちを込めてそっと賽銭箱さいせんばこに入れましょう。その時チャリンチャリンと鳴るのは全然構いません。

・「お賽銭さいせんはいくらか」は特に決まっていません。気持ちが大切です。

5円は「ご縁」、50円は「五重の縁」で縁起が良い、10円は「遠縁とうえん」なので避ける、500円は「これ以上の硬貨(効果)が無い」からダメとか色々言われておりますが、あまり気にしないようにしましょう。お賽銭さいせんの多少でご利益に差は出ませんし、なにより金額に見合った “ご利益を買う” ということになると、ありがたみも半減しちゃいますよね。

社頭しゃとうすず
鈴を鳴らす理由は、いろいろ言われていますが、大切なのは神様に自分の存在を気付いてもらうためと、”ガランガラン♪”という音色によって清らかな気持ちになることです。

二拝にはいニ拍手にはくしゅ一拝いちはい

「2礼2拍手1礼」と言ったりもします。『拝・礼』はお辞儀です。90度がベストアングルと言われていますので、まぁ、「深々とゆっくり2回」を意識しましょう。

2回パンパンと「柏手」を打ってから「自己紹介」「感謝」「誓い」を聞いてもらいます。

「お賽銭」や「社頭鈴」、「2拝2拍手1拝」のタイミングが分からないという方『チャン・リン・シャン♪』と覚えて下さい。

お賽銭 = チャ(リー)ン
鈴=りんりん
シャン!と姿勢を正して2拝2拍手

鈴はガランガラン♪と聞こえますが、そこはご愛嬌あいきょうで・・・。

『自己紹介』

神様にあなたのことを(どこの誰だかを)正しく認識してもらうために自己紹介をします。自分の住所と名前を念じましょう。

七五三とかお宮参りで、神主さんが唱える「祝詞のりと」を、よくよく聞いてみると住所とか名前を言っているのが分かります。大きな神社での一斉祈願などでは延々と住所名前、住所名前、と読み上げていたりします。神様にとって個人を特定することは、とっても重要なことなんですよ。

『感謝』
日頃の平穏や健康を神様に感謝しましょう。これ、けっこう重要です。

ちかい』
願掛がんかけ」という言葉もあるように、お参りの際には色々とお願いごとをしたくなりますよね。金運アップや縁結び、安産祈願、病除けとか、合格祈願とか!

神社では、おまつりする神様によって得意分野(?)があるようですし笑。でも実は “お願いごと” ではなく、“誓い” を立てて、それを神様に聞いていただくのが本来の参拝の趣旨なんですよ。誓う内容によって結果が伴うんですね。

さすがの神様も、努力もしない人の願いまでは聞いてくれません。

まさに人事じんじくして天命てんめいつ」ってことですよ。

広瀬すずちゃん主演の映画『ちはやふる(上の句)』で、神職の原田先生が言ってました!「神様だの 運だのを 語っていいのは、やれることを全部やった人間だけの特権なんじゃないかな。 青春全部かけたって勝てない? まつげくん、かけてから言いなさい」って! 私に言ってますよね!先生、それ私に言ってますよねぇーっっ!!この台詞、、、心に刺さって抜けない、、、
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[トリビア:どんな神様かは屋根を見れば分かる?]

『神社』には、当然、おまつりしている神様がいます。
1社で複数の神様をまつっている場合でも、必ず『主祭神しゅさいしん』という一番大切な神様がいるはずなんですね。その主神がどのような神様なのか? これは本殿の屋根を見ればなんとなく分かるんですよ。

[天の神?地の神?]

まず見てほしいのは本殿の正面に立った際の、屋根の流れる向きです。もっと簡単なイメージでいうと屋根に ”積もった雪” が流れる方向です。

積もった雪が『正面』、つまり自分たちの方向に滑り落ちてくるようなら、その神社は『あまかみ』をまつっています。

積もった雪が社殿の左右に流れるようなら『くにかみ(地祇ちぎ)』を祀っているんですね。

あまかみ』は天上界の神で天孫降臨によって降りてきた神様たちです。
一方『くにかみ』は元々地域で信仰されていた土着の神様です。

→ 詳しくは過去の記事でも紹介しているので参考にして下さい。

覚え方としては『あまかみ』は天から降りてくるので、雪もまっすぐ降りてきます。
くにかみ』は「あまかみ」に分断されてしまったので、雪も左右に流れます。

ただし前後左右が同じ「方形屋根」も存在します。そして大瀧おおたき神社(福井)』のから屋根などは、複雑すぎて雪の軌道も読めません 笑
と言うことで、例外もありますので悪しからず。

[男神?女神?]

・次の注目点は『千木ちぎ』とよばれる屋根に付けられたバッテンの板です。この交差した板は古代建築では屋根を支える重要な構造の一部だったんですが、現在では主に装飾としてついていることが多いんです。

『出雲大社』の千木・鰹木はまさに大屋根を支える構造の一部でした。その大きさは壮大です。→イメージ

そして、この『千木ちぎ』の先っちょが重要なんですよ。先端が縦(垂直)に切られている場合は『男性神』を、横(水平)に切られている場合は『女性神』を祀っています。
垂直切りを「外ぎ」、水平切りを「内ぎ」と呼びます。

『千木の向き、男女の覚え方』

・ 同じように屋根のてっぺんに『鰹木かつおぎ』という装飾材が付いている場合があるんですが、この数が「奇数」なら『男性神』で、「偶数」なら『女性神』を祀っていると言われています。

これも僅かに例外があって、伊勢神宮の外宮げぐうは「千木ちぎ」「鰹木かつおぎ」ともに逆なんですよね。

[]

《天津神》
天照大御神アマテラスオオミカミ [主宰神]

天之御中主アメのみなかぬし神 [こと天津神あなつかみ][造化三神ぞうかさんしん]
高皇産霊タカミムスビ神  [こと天津神あなつかみ][造化三神ぞうかさんしん]
神産巣日カミムスビ神  [こと天津神あなつかみ][造化三神ぞうかさんしん]

※最初にこの世に現れた3柱を『造化三神ぞうかさんしん』と言います。その後の2柱を合わせた計5柱を天津神の中でも特別な存在として『こと天津神あなつかみ』と呼びます。(性別の無い単独神)

伊邪那岐いざなぎ神   [神世かみよ七代ななよ]
伊邪那美いざなみ神   [神世かみよ七代ななよ]

※別天津神の後に現れた男女ペアの神。7代目にイザナギとイザナミが現れました。

思金神おもいかね   [岩戸隠れ][天孫降臨]
天手力男アメノたじからお神 [岩戸隠れ][天孫降臨]
天児屋根アメノこやね命 [岩戸隠れ][天孫降臨]
太玉命ふとだまノミコト  [岩戸隠れ][天孫降臨]
天宇受売アメノウズメ命 [岩戸隠れ][天孫降臨]

天忍穂耳命アメノおしほみみ[スサノオの誓約で生まれた5柱神]
邇邇芸ニニギ命… 天孫てんそん降臨こうりんで地上界へ

天之菩卑能命[スサノオの誓約で生まれた5柱神]

その他
建御雷神たけミカズチ斬られた火之迦具土神ひの・カグツチ・のかみの体から生まれました。国譲りの立役者。

玉祖命
天若日子アメノわかひこ地上界征服に降りましたが下照比売シタテルひめと結婚します。高皇産霊神の返り矢で亡くなりました。

《国津神》

大国主オオクニヌシ [主宰神]

八上比売ヤガミひめ   [大国主の妻]
→ 木俣神

須勢理毘売スセリビメ命 [大国主の妻]…スサノオの娘

多紀理毘売タギリひめ [大国主の妻]…宗像三女神
阿遅鋤アジスキ高日子根たかひこね神 [大国主の子]
下照比売シタテルひめ[大国主の子]

♡神屋楯比売     [大国主の妻]
事代主ことしろぬし[大国主の子]

♡[母神が不明]
建御名方神たけみなかた[大国主の子]…建御雷神たけミカズチと力比べをして敗れました。

須佐之男スサノオ
櫛名田比売クシナダヒメ [須佐之男スサノオの妻]

多紀理毘売タギリひめ [宗像むなかた三女神]
市寸島比売いちきしまひめ [宗像むなかた三女神]
多岐都比売タギツひめ [宗像むなかた三女神]
※スサノオの誓約で誕生した3姉妹

少名毘古那すくなひこな神 [大国主と共に国造り]
大物主おおものぬし神   [大国主と共に国造り]

大綿津見オオワタツミ
豊玉毘売とよたまヒメ [山幸彦の妻]
玉依比売たまよりヒメ …[神武天皇の祖母]

大山津見おおやまずみ
木花之佐久夜毘売このはなさくやひめ

宇迦之御魂うかのみたま
大年神おおとしがみ
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[トリビア:神様に捧げる言葉 “祝詞のりと” について]

はらたまい、きよたまう~」って聞いたことありませんか?
これ、神様に捧げる言葉、『祝詞のりと』なんです。

スタジオジブリ(宮崎駿はやお 監督)の映画「もののけ姫」で、村の呪術師「ひい様」が、倒れた「たたがみ」に『かしこかしこもをす』って言っていますよね? 実はこれも『祝詞のりと』なんです。このシーンは、まさに『祝詞のりと』で話しかけて神様と意思疎通を図っているんですよね。

では、この『祝詞のりと』っていったい何でしょう?

私は以前、記事で「仏教」の『お経』について紹介しました。

「お経」の種類は、有名な『般若はんにゃ心経しんぎょう』をはじめ、ものすごい数がありました。そして「お経」の『内容』は釈迦しゃかの教えを信者に説くもの=『お釈迦しゃか様の言葉』でしたよね。

そういった意味で、『お経』と『祝詞のりと』はまったく意味が違ってきます。

祝詞のりと』は神様に奉じる文章です。つまり人間が神に対して語りかける言葉なんですね。そんな違いに着目しながら、『祝詞のりと』を聞いてみてください。新たな発見があるかもしれませんよ。

そして、もうひとつお願いがあります。
祝詞のりと』は日本神話をもとに文章が成り立っています。ですから日本神話の話し筋を理解していれば、スッと入ってきますし、日本神話を知らないと「何?」って感じてしまうんですよね。

なので日本神話について、よく知らないという方は、過去の記事で簡単にまとめていますので、是非読んでみてください。より一層『祝詞のりと』を理解することができると思います。

→『日本神話を簡単にまとめると』を読む

[奏上そうじょう大和やまと言葉ことば]

祝詞のりと』を唱えることを『奏上そうじょうする』と言います。奏上そうじょうとは神や国王など、身分の最も高い者に対して申し上げるといった意味があり、『祝詞のりと』は全体的に『奏上そうじょうたい』と呼ばれる文体で構成されています。使われる言葉は古代の『大和やまと言葉ことば』となっています。

[祝詞のりとの種類]

祝詞のりと』も、仏教のお経と同じく、シーンに応じて使い分けて奏上そうじょうします。そのため、種類も複数存在しますが、一般的には『延喜式えんぎしき』の巻八に記された(決められた)27編が ”おおもと” となっています。

※「祈年祭きねんさい」「春日かすがさい」「ちんさい」「だいじょうさい」「六月みなづきごもり大祓おおはらへ」など計27編から構成されています。

このほか、『祓詞はらえのことば』と言って、神事の前に必ず行う『けがれ』をはらうための「祝詞のりと」もあります。

祓詞はらえのことば』は日本神話で『イザナギ』が『黄泉よみくに』に行った際に、いた『けがれ』を『阿波あわ岐原きはら』で「みそぎはらい」をしたことにちなんだ内容となっています。

さてさて、これらの『祝詞のりと』の中でもっとも身近なものが、神社などで奏上そうじょうされる『大祓詞おおはらえのことば』です。「六月みなづきごもり大祓おおはらへ」や「大晦日」に奏上そうじょうします。

大祓詞おおはらえのことば』はおよそ900字と、かなり長文ですので、私たちが神社に参詣した際や、日々神棚に向かって奏上そうじょうするような時はかなり大変ですし、そもそも覚えられませんよね。そこで要約した『天津あまつ祝詞のりと』や『神棚かみだな拝詞はいし』、『神社じんじゃ拝詞はいし』と呼ばれる簡易版の『祝詞のりと』が一般的に親しまれているんですよ。

今回は、この『天津あまつ祝詞のりと』と『神棚かみだな拝詞はいし』をご紹介します。
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天津あまつ祝詞のりと

高天原たかあまはら神留かむづまり

神漏岐かむろぎ 神漏美かむろみみこともち

すめみ 親神おやかむ 伊邪那岐いざなぎ 大神おおかみ

筑紫つくし日向ひむかたちばな小門おど阿波岐原あはぎはら

みそぎはらたまとき生坐あれませる 祓戸はらへど大神等おほかみたち

諸々もろもろ禍事まがこと罪穢つみけがれを はらたまきよたまふと

まをことよし

天津神あまつかみ 地津神くにつかみ 八百やおよろずのかみたち とも

《私流 現代語訳》

高天原(天上界)に集まった神様たちの勅命で、阿波岐原で『イザナギの大神』が穢れを祓ったときに現れた偉大な神様たち、そして天地万物の神様たち、聞いて下さい。どうか私の罪や穢れを祓い清めてください。
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神棚かみだな拝詞はいし

これ神床かむどこましま
けまくも かしこ天照大御神あまてらすおおみかみ

産土大神うぶすなのおおかみたち大前おおまえおろがまつりて
かしこかしこみも もうさく

大神等おおかみたちひろあつ御恵みめぐみ
かたじけなまつ

たかとうと神教おしえのまにまに
なおただしき眞心まごころもちて

まことみちたがふことなく
わざはげましめたま

いえかどたかく 身健みすこやかに のためひとのために
つくさしめたまへと

かしこかしこみももう

私流 現代語訳》

この神棚にいらっしゃる天照大御神や、この地を鎮めてくださる偉大な神々に向かって、申し上げるのも恐れ多いのですが、聞いてください。
いつも広く厚い心で、恵みを与えていただき、ありがとうございます。
神様の教えのとおり、清く正しく真っ直ぐな心で、道を外すことなく、自分の使命をまっとうできますように。
そして家が繁栄し、健康で、人々の役に立てるように見守っていてください。
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《お寺編》

[トリビア:住職じゅうしょくと和尚って何が違うの?]
・『住職じゅうしょく』・・・住持僧じゅうじそうの略。お寺に住んでいる最高位のお坊さん。お寺に1人だけ。
・『和尚』・・・修行を積んだ徳の高いお坊さん。弟子や人々に教義を教える師匠。
浄土宗や禅宗系は「おしょう」、真言宗、法相宗は「わじょう」と呼びます。
他にも『聖人』『上人しょうにん』『老子ろうし』なども仏教でお坊さんを指す言葉です。
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[トリビア:お寺の名前の秘密]
よく、お寺の名前で「〇〇山 □□寺」なんて聞いたことありませんか?例えば「成田山新勝寺」や「比叡山延暦寺」とか・・・。

これ、『山院寺・・・』と言って、『山号さんごう』『院号いんごう』『寺号じごう』というものなんです。
もともとは中国で、山奥に建てられていた「お寺」が、その山の名前をお寺の名称に付け加えたことが始まりなんです。これが日本に伝わったんですね、この風習だけが残って、平地に建てられていても『山号さんごう』を付しているお寺もあります。境内けいだいを山に見立てているんですね。
お寺の門が『山門さんもん』と言われたりするのは、このためです。

『院』は特定の集まり(集団)という意味です。
ただし、必ず「山号さんごう」や「院号いんごう」を用いなければならないという決まりはありません。
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[トリビア:お寺の檀家だんかさんて何?]
檀家だんか』とは、”一時的” なお付き合いではなく、専属的に法要や供養くようをしてもらう信者さんのことです。特にお墓などを管理してもらっているお寺ですと、”先祖代々のお付き合い” という関係も珍しくありません。一方で核家族化や、宗教に対する多様化も進み、都市部では特定のお寺に属さない人も多くなっています。
檀家だんかは積極的に説法などに参加し、『お布施ふせ』という形で、経済的にお寺を支援します。

江戸時代では、人々は必ずどこかのお寺に檀家だんかとして入門することが義務付けられていて、お寺は『役所(戸籍係)』のような役割も担っていました。
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[トリビア:お寺での参拝のお作法]

神社でのお作法と、お寺でのお作法は、似ていて混同しがちです。
しかし、間違えると失礼にあたることもありますので、お寺でのマナーも覚えておいて損はありません。

[山門さんもん寺門じもん]
神社の鳥居と同じで、仏の領域と俗世の境を示す意味があります。なるべく山門さんもんから入退場しましょう。

山門さんもんは「三門さんもんさん解脱げだつもん」とも呼ばれ、空門・無相門・無願門という3つの境地から解脱げだつするという意味もあり、三門をくぐることで『さとり』の境地に近づくと言われているんです。

門をくぐる際に一礼するのも神社と一緒です。お寺での門は山門をはじめ、仁王におうもんなども屋根の下に「敷居しきい」が出ている場合が多いです。上ばかり見ているとつまづくアレです。この「敷居しきい」は踏んではいけないので注意してください。「敷居しきい」はまたぐものです。

手水舎ちょうすや
もともとは神道しんとう禊祓みそぎはらいから生まれた風習でしたが、神仏しんぶつ習合しゅうごうの関係で、仏教(お寺)にも広まりました。ですから、手水の仕方は神社と変わりません。

主な手順は3つだけです。
柄杓ひしゃく1杯の水でスマートに。(二度みNGです)
②左手・右手・口・の順に。(柄杓ひしゃくを立ててにも水を掛け流します)
柄杓ひしゃくは口に直接付けず、左手に受けたものを口に含みます。

[梵鐘] 
大晦日おおみそかには遠いところからゴーンとお寺の鐘が聞こえてきますよね。なんともおごそかな気持ちになります。この『鐘』ですが、お寺によっては鐘つき禁止という場所もありますので、確認しましょう。

ご自由にというお寺も多いので、もしく機会があれば是非チャレンジしてみてください。ただし、くのはお参りの前にしましょう。仏様にお参りにきましたよ!ということをお知らせします。

そして、お参りが終わった後にく鐘は、亡くなった方の魂を、送るときの儀式(出鐘と言います)なので、縁起が良くないとされています。

[お線香]
お線香の煙は「おきよめ」の意味もあります。備え付けの香炉こうろなどに「お線香」があれば、いてください。

[お参り]
一礼して、お賽銭さいせん、手を合わせて静かに合掌がっしょう、最後に一礼です。

神社と違い、2拝2拍手は要りません。たまにパンパンと柏手を打ってしまう方をお見受けします、私はお参りする気持ちが大切って思うので気にしません、仏様も苦笑いで受け入れてくれる・・・はずです笑

[お賽銭]
お寺にも神社同様に、お賽銭さいせんという風習があります。お寺の場合は「お布施ふせ」の代わりになります。私財を投げうって身を清める(修行する)という意味もあります。お賽銭さいせんの額は気持ち程度で構いません。また「投げない」ようにします。
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《その他のトリビア編》

[真言しんごん梵字ぼんじ? 呪文の秘密]

真言しんごんとは、もともとは「偽りのない真実の言葉」という意味があって、仏や菩薩の教えを秘めた語句のことです。秘密の呪文『密呪』のうち、短いものを『真言しんごん』、比較的長いものを『陀羅尼だらに』と言います。

釈迦しゃかが仏教を興した当時の、インド地方の言葉『サンスクリット語』を母体としています。そのままの発音に漢字を当てたものが一般的です。

『サンスクリット語』は『梵語ぼんご』とも呼ばれ、梵語ぼんごの文字を『梵字ぼんじ』と言います。

墨で流れるように書かれる文字は、なんともエキゾチックな感じがして、意味も分からないけどカッコイイ!といった感があります。

例えるなら「台所」という漢字を見て『So cool!』と感激する外国人のような感覚でしょうか?「ふつーにkitchenの方がカッコイイだろ!」って心の中で ”ツッコむ” んですけどね 笑

梵字ぼんじ』は平安時代に空海くうかい最澄さいちょうらによる、密教の広まりと併せて、日本では『悉曇しったん文字』として定着していきました。漢字と同様に、読音だけではなく文字それぞれに意味があるのも特徴です。

日本ではそれぞれの『仏』を一文字で表したりもされています。

例えば『不動明王ふどうみょうおう不動ふどう真言しんごん』は梵字ぼんじで「カーン」

真言(短い版)は
「ノウマク・サンマンダ・バサラダン・カン」

真言(長い版)は
「ナウマク・サンマンダ・バザラ・ダンカン・ センダ・マカロシャダ・ソハタヤ・ウン・ タラタ・カン・マン」となっています。

大日如来だいにちにょらい」は梵字ぼんじで「バン」で真言は「オン・アビラウンケン・ソワカ」です。聞いたことある方も多いと思います。

また『真言しんごん』はサンスクリット語で『マントラ』と呼びます。これも聞いたことがあるって方は多いんじゃないでしょうか?
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[光明真言こうみょうしんごん]
日本の密教でも真言しんごんは切っても切り離せない関係ですが、真言しんごん陀羅尼だらにの中で最も多く唱えられているのが『光明真言 こうみょうしんごん』と言われています。

「オン・アボキャ・ベイロ シャノウ・マカボダラ・マニ・ハンドマ・ジンバラ・ハラバリタヤ・ウン」です。

[九字真言くじしんごん]
真言しんごん』が『修験道しゅげんどう』に取り入れられ、有名な『九字くじ真言しんごん』が生まれたと言われています。

九字くじ真言しんごん』は邪気を払って、結界を張る為のもので、りんぴょうとうしゃかいじんれつざいぜんという呪文と手指でいんを結ぶシーンは、映画やドラマで見たことがあるんではないでしょうか?
修行僧や呪術者、たまに忍者?がやっているやつですね。まぁ、忍者は完全なフィクションでしょうけど・・・。
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[トリビア:仏教から生まれた言葉]

『ガラン』… よく空いている場所や、広い空間に何も置いていない状態を「ガラーン」とか「ガラガラ」とか言いますよね。この『がらん』、実は仏教の「建物」である『伽藍』からきているんですよ。要するに寺院のお堂のように静かで、広いという意味ですね。

『退屈』… 厳しい修行に堪えられず、屈して退いてしまった。すると心にぽっかり穴が空いて、何もすることがなくなってしまった・・・。

『成仏』… 人は死ぬと仏になるというのが仏教です。仏に成る=成仏ですが、本来は生死に関わらず『悟り』を開いた人が仏となるのです。つまり成仏とは「悟りの境地に至った」という意味です。

『縁起』『因縁』… 全ての人、物、事、は縁によって繋がっているんだよという「因縁いんねん生起しょうき」が語源です。

『世間』… そのまま、私たちが生きる世界のこと。(人間だけではなく)

『出世』… 本来は仏がこの世に現れること。

『大丈夫』…大きな丈夫(菩薩)がついていてくださるよ。安心してね!ってこと。

『工夫』…問答の修行で、師匠の言葉を、さらに深く追求すること。

『皮肉』…おなじく問答で、表面しか見ていない弟子に「皮や肉のさらに内を見よ」と言って諭した。

『ありがとう』…有り難い= なかなか起きないことが起きること。

『相続』…相(その人の行いや結果)が代々引き継がれ、繰り返されること。

『機嫌』…嫌われないように努力すること。

『愚痴』…知恵がなく、行いと結果が結び付いていることに気付かないこと。

『覚悟』…迷いをすてて悟りを開くこと。

その他、我慢がまん』『有頂天うちょうてん』『融通ゆうずう』『玄関』『かく』『愛嬌あいきょう』『挨拶あいさつなどなど、実は普段使っているほとんどの言葉が仏教由来なんじゃ!?と思うくらい仏教から生まれた言葉って多いんですよね。

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神様?仏様?日本の宗教って何だろう? を読む

仏教の宗派って何だろう? を読む

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