日本神話を簡単にまとめると?⑤Theコラム


こんにちは、凛です。

『日本神話を簡単にまとめると?』をご覧いただきありがとうございました。
これまで『日本神話』の「天地開闢てんちかいびゃく」から「歴代天皇」までを超ダイジェストで紹介してきました。

その中で、ちょっとしたコラムを掲載していたんですが、実は・・・
大変な反響で ではなく、私が”語り尽くしていないくて不完全燃焼!”という、誠に身勝手な理由で追加させていただくことになりましたーっ( *´艸`)

と、いうわけで日本神話にまつわるショートコラム!今しばらくお付き合いください。

凛のホッと♡一息コラム
『あの神は今・・・』

昔ありませんでしたっけ?「あの人は今・・・」みたいな、著名人の“その後”の追跡番組♪
その“神様版”みたいな感じのコーナーです。

私がこれまで紹介してきた日本神話は『古事記こじき』や『日本書紀にほんしょき』を中心にした、いわゆる『記紀神話ききしんわ』と呼ばれるものでした。このコーナーでは、『両書』をベースとしつつ、各地域に伝わる『風土記ふうどき』、神社に伝わる『社伝しゃでん』、名家(一族)に受け継がれた様々な『古文書』などなど、“あっちこっち”から引っ張ってきたお話をご紹介していきたいと思います!

・実はこういった、神社や名家の伝承記録の方が、『史実(歴史的事実)』を反映していると言われています。

・私は「日本神話」を紹介するうえで、こういった古文書を『スピンオフ』として位置付けていますので悪しからずご了承ください。「スピンオフ=元々あった物語(主話)から派生した“副話”にスポットをあてた作品」

『あの神は今・・・』 記念すべき1話目は「事代主ことしろぬし」と「咲くや姫」です!

事代主ことしろぬし

日本神話では、「国譲くにゆずり」の際  “明け渡し” を迫られていた父「大国主おおくにぬし」が、苦し紛れに「その件につきましては・・・息子が答えます!」と言って、判断を丸振りされた神でしたよね。そして『天津神あまつかみ(ミカズチ神)』との力の差は歴然で、とうとう「天の逆手あまのさかて」を打って、青垣あおがきの中にこもった・・・。

父「大国主おおくにぬし」は最後のお願いとして、子の『事代主ことしろぬし』を「国津神くにつかみ」の長に就けることを天津神あまつかみに約束させました。

[スピンオフ] 事代主ことしろぬしの最初の居場所
事代主ことしろぬし』が、青垣あおがきこもった場所は島根県の『美保みほ』といわれ、今でも『美保神社みほじんじゃ』に主祭神としてまつられています。

[スピンオフ] 事代主ことしろぬしの家系
その後『事代主ことしろぬし』と『玉櫛姫たまぐしひめ』との間にできた娘が『五十鈴姫いすずひめ』で、初代『神武天皇じんむてんのう』の皇后こうごうとなります。

[スピンオフ] 葛城王朝かつらぎおうちょう三輪王朝みわおうちょう
初代『神武天皇じんむてんのう』とそれに続く『欠史八代けっしはちだい』の天皇たちは、実は『派閥(血筋)争い』に敗れて歴史から消されたという説があります。
この血筋が『葛城かつらぎ派・葛城かつらぎ王朝』と呼ばれる一族で、奈良県の葛城かつらぎ地方を中心とした「王朝」だったというのです。そして「天皇家」は、この地を収めていた強大な豪族『葛城かつらぎ氏』と婚姻などを通じて非常に強く結びついていたと言われています。

一方で10代『崇神天皇すじんてんのう』から、14代『仲哀天皇ちゅうあいてんのう』までを『三輪みわ派、三輪みわ王朝』という派閥(血筋)が「天皇家」を制したのだと言われています。三輪みわ王朝は同じく奈良県の三輪みわ地方(三輪山麓みわさんろく)を中心拠点としていました。
(参考) → 崇神天皇すじんてんのうがオオモノヌシにたたられ、それを収めるために三輪山みわやま大神神社おおみわじんじゃを建立しました。

[スピンオフ] 天皇守護八神
この葛城かつらぎ派の時代に『事代主ことしろぬし』が重要な地位を占めていたと考えられます。そのため現在まで続く天皇を守護する『守護八神しゅごはっしん』の1柱として『事代主ことしろぬし』がまつられています。
(参考) → 守護八神しゅごはっしんには他に、造化三神ぞうかさんしんの『たかむすび』『神結かみむすび』なども含まれています。

[スピンオフ] 鶏伝説
昔、『事代主ことしろぬし』が美保みほにいらしたころ、対岸にある「美保津姫みほつひめ」のもとに小舟に乗っては、“足しげく”通っていました。この頃、男性は女性の家に夜忍び込んで、明け方帰るのが、まぁ健全?な交際と言われていた時代(通い婚かよいこん)でしたので、『事代主ことしろぬし』も明け方に鳴く『鶏』の声を合図に帰っていました。ところがある夜のこと、鶏が間違えて夜に鳴いたため、うろたえた『事代主ことしろぬし』は慌てて小舟に乗り込みます。あんまり慌てていたものですから船を漕ぐ「かい」を置き忘れてきてしまい、仕方なく手で水をいて自宅へ戻ろうとします。その手が餌に見えたのか、さめに手を噛まれ、『事代主ことしろぬし』は鶏のことを恨むようになり、以来、美保みほでは鶏飼い禁止!卵食べるの禁止!ってなったみたいです。
コミカルですよねー、完全に ”八つ当たり” ですけどね笑。

[スピンオフ] 事代主ことしろぬしの兄弟たち
事代主ことしろぬし』は『大国主おおくにぬし』の子ですが、大国主おおくにぬしに代わって国の統治を任されるまでに信頼されていました。他にも格式高い神もいたのに・・・なぜ?
では、大国主おおくにぬしの子(もちろん母は違う)の代表的な兄弟妹を見てみましょう。

最初に大国主おおくにぬし八上比売やがみひめの間に生まれた最初の子『木俣神きまたのかみ』ですが、後から来た正妻「スセリ姫」を恐れて『木俣神きまたのかみ』を ”木の股(洞穴)” に置いて故郷に帰ってしまいましたね。それ以来、まったく登場しません。

次に宗像三女神むなかたさんじょしんのひとり『タキリ姫』との間の子
(兄)『阿遅鋤高日子根神アジスキたかひこねノカミ:通称(高日子根たかひこね)』、と(妹)『下光比売命シタテルヒメノミコト:通称シタテル姫』ですね。

妹の『シタテル姫』は『天若日子アメノわかひこ』と結婚しました。
天若日子アメノわかひこ=アマテラスに命じられて地上界を併合へいごうしに降りたものの、シタテル姫と結婚し、最後にはアメノさぐめ(天邪鬼あまのじゃく)にそそのかされ、天からの使者であるきじ殺し、返り矢で死んでしまった)

一方兄の『高日子根たかひこね』は『天若日子アメノわかひこ』と間違われ、「息子が生き返った!」と泣いて喜んだ親友の父を怒って蹴倒けりたおした神でしたね、のちに『賀茂の大神かものおおかみ』と呼ばれますが・・・なんとも残念・・なエピソードですね。

そして、国譲くにゆずりの際に『ミカズチ神』と力比べ(相撲すもう)をして負けて諏訪すわから出られなくなった『建御名方神たけミナカタのかみ』もいました・・・ね。
まぁ、そんな事情からか、『事代主ことしろぬし』が後継者に選ばれたのでしょうか。

[スピンオフ]
事代主ことしろぬし」の『事代』とは神に代わって言葉を伝える『神託しんたく』という意味です。

[スピンオフ] 事代主ことしろぬし一言主ひとことぬしってやっぱ・・・
葛城王朝かつらぎおうちょうで強い力を誇っていた神が『事代主ことしろぬし』。 暴君『雄略天皇ゆうりゃくてんのう』が葛城山かつらぎさんで出会った神が『一言主ひとことぬし』。
一言主ひとことぬし』は雄略天皇ゆうりゃくてんのうに「言葉を離つはなつ(放つ)神、葛城かつらぎ一言大神ひとことおおかみ」と名乗りをあげていますね。
場所が「葛城かつらぎ」で「神の言葉を伝える」神と、「言葉を放つ」神・・・ 同一神どういつしんの可能性、大いにありです!

[スピンオフ] 事代主ことしろぬしの足取り(伊豆諸島誕生)
事代主ことしろぬし』は国譲くにゆずりのあと、美保みほ → 葛城かつらぎ → 伊豆の国へと移っていきました。
そこで、島々を “焼き出した” のが「伊豆諸島いずしょとう」の起源とされています。「三宅島みやけじま」で『三島明神みしまみょうじん』となり、現在は静岡県三島市みしまし三嶋大社みしまたいしゃ』の主祭神としてまつられています。
(参考) → 『三嶋大社みしまたいしゃ』の主祭神は『大山津見神おおやまずみ』と『事代主ことしろぬし』です。
この2柱を合せて「三島明神みしまみょうじん」としている場合も多々あるんです。

『咲くや姫』

[スピンオフ] 事代主との共同事業 (伊豆諸島誕生)

伊豆諸島」を造る過程で ”島焼き” を行なったとあり、これに富士山の女神『咲くや姫』が関わったのではないかとされています。

(参考) → 『三島明神みしまみょうじん(事代主ことしろぬし)』は、多くの龍神りゅうじん雷神らいじん、『富士山の神』と共に “島焼き” を行ない、10の島々『伊豆諸島』を作ったとあります。

[スピンオフ] 『咲くや姫』の家系
咲くや姫』は、天孫降臨てんそんこうりんで『ニニギ』が降りてきて最初に結婚した姫でしたよね。そして、子の出生を巡って夫婦喧嘩になり、疑いを晴らすために宮殿に火をつけて生んだ子が『海幸彦うみさちひこ』と『山幸彦やまさちひこ』だった。『山幸彦やまさちひこ』→「会えずのミコ」→『イワレビコ(神武天皇じんむてんのう)』
つまり『咲くや姫』は『神武天皇じんむてんのう』の曾祖母(ひいおばあちゃん)で、「事代主ことしろぬし」とおなじ神武天皇じんむてんのうのご先祖です。

[スピンオフ] なんで富士山なの?①
『咲くや姫』は正式には「木花佐久夜毘売このはなさくやひめ」と言います。火の中で出産した経緯から「火の女神」とされ、山を支配する父『大山おおやま津見ずみ』から、日本一の火山『富士山』を譲られたとされている。
→富士山のふもとある『忍野八海おしのはっかい(=湧泉池群ゆうせんちぐん)』は「木花佐久夜毘売このはなさくやひめ」ゆかりの池とされています。

[スピンオフ]  なんで富士山なの?②
富士山自体を ”ご神体” としている『富士山本宮浅間大社ふじさんほんぐうせんげんたいしゃ』(静岡県富士宮市ふじのみやし)の社伝では『咲くや姫』は水の神で、富士山の噴火を抑えるためにまつられたとあります。

[スピンオフ] 咲くや姫の父、『おおやまずみ』って?
大山津見神おおやまずみ』は日本の山々を支配する神で『イザナギ・イザナミ』の「神生み」で生まれた古く格式ある神です。
大山津見神おおやまずみ』は娘を次々に権力者の嫁として送り込んで力をつけた神でしたよね。
『咲くや姫』はまさに、そんな父『大山津見神おおやまずみ』の命令で『ニニギ』に近づいたという説があります。

[スピンオフ] 神様が集う島と伊豆の語源
伊豆諸島を作った神々が、水の分配を話し合うために、伊豆諸島の中心にある島に集まったという伝説があり「神集島こうしゅうじま」が後に『神津島こうづしま』と呼ばれるようになったそうです。
また伊豆とは、事代主ことしろぬしが ”島焼き” で島を作った際に「(島を)出づ」と言ったことが語源なんですって。

[スピンオフ] 水配り神話
最後に、伊豆諸島に伝わるコミカルな神話をご紹介します。
伊豆の島の神様たちが集まって、何やら言い争いをしています。話を聞くと、どうやら『水の分配』について話し合っていたんだそうです。でも、島では『水』が、とても貴重でしたから、神様たちの話し合いも自然と熱を帯びて、いつの間にやら言い争いに発展してしまったようです。そこで、水の分配について、「明日の朝、もう一度ここに集合する。そして先に着いた神から順に、多く水をもらう」というルールを決めて会議は終わりました。さて翌日・・・ 一番最初に現れたのが御蔵島みくらじまの神、次が新島にいじま、次が八丈島はちじょうじま三宅島みやけじま大島おおしまと次々に水を分けていきました。ところが、朝寝坊をしてしまった「利島としま」の神が到着した頃には、すっかり水が無くなっていました。怒った『利島の神』は残ったわずかな水の中に入り、めちゃくちゃに暴れて、水をすべてぶちまけました。

『水配り神話の像』イメージ

それからというもの「利島としま」は、ほとんど水が出ない島になり、一方で暴れて飛び散った水のおかげで、この島では、「島のどこからでも」水が湧き出るようになったのだそうな。後に、この島は、“神が集まる島”ということで『神集島』と呼ばれたそうじゃ・・・ めでたし、めでたし。(おしまい)

いかがだったでしょうか、最後は日本むかし話にしてみましたよ笑 ではまたお会いしましょー。
『日本神話はこんなお話です』へ

 

凛のホッと♡一息コラム
『日本神話の七不思議②』

こんにちは、凛です。

前回のコラムでは、「日本神話」を読み解く際に、私が感じる不思議・ミステリーを「日本神話の七不思議」として①~④まで紹介しました。今回はその続きの第2段です!

5つ目の謎・・・それは、『国譲くにゆずり』という話と、その後の『天孫降臨てんそんこうりん』『神武東征じんむとうせい』という話が、どうも合点がいかないという点なんです。どういうことか?

簡単に説明すると、『高天原たかあまはら:天上界』と『葦原中国はしはらなかつくに:地上界』とが、互いに繁栄していた頃、突然の天津神あまつかみたちによる『国譲くにゆずり』という侵略行為が始まります。
この時、送った神々がことごとく国津神くにつかみ懐柔かいじゅうされるなど、紆余曲折うよきょくせつはあったものの『ミカズチ神』が出張でばっていったら “あっさり” と明け渡すってことになりました。

こうして満を持して『ニニギ』が地上界に降り立ったのですが、最終的に大和の地に辿り着くまで、多大な犠牲と、何世代にもまたぐ時間をかけ、ようやく成し遂げるという点についてが「???」なんです。

『ミカズチ神』はいきなり『出雲いずも(=当時の都に等しい)』に降り立って、国津神くにつかみの最高神である『大国主オオクニヌシ』を直接、畳みかけたんですよ。なのに、天孫降臨てんそんこうりんで「ニニギ」が降りてきたのが、遥か遠い九州の日向ひゅうが高千穂たかちほ」・・・。

国津神くにつかみの最高神と、その息子が “従う” と言っているのに、魚たちに対して『御子みこ(二ニギ)に従え!』って実効支配をしていく様子を描いていますよね。そして、海幸彦うみさちひこ山幸彦やまさちひこの時代を経て、ようやく『イワレビコ(神武天皇じんむてんのう)』が東の『美し国うましくに(大和国やまとのくに)』を目指すことになりました。そこからも長かったぁ~。

・・・と、いうことで、私の疑問を書きつづってみました。
①そもそも、天孫降臨てんそんこうりんで降り立ったのが、なんで筑紫つくし日向ひゅうがの『高千穂たかちほ』だったのか?
猿田彦さるたひこが意図的に導いたのか? だとすると猿田彦さるたひこはなんの目的で『高千穂たかちほ』を選んだのか?
③『ニニギ』『山幸彦やまさちひこ』の親子2代は「高千穂たかちほ」を ”地上界の都” として捉えていたのか?それとも“一時しのぎで住んでいるだけで、ゆくゆくは「もっと豊かな地」へ移るための”足掛あしがかり“として捉えていたのか?
④なんで『ミカズチ神』は、いきなり出雲いずもに降り立って、地上界の最高神である『オオ国主クニヌシ』を屈服させられたのか?
⑤『大国主オオクニヌシ』は「事代主ことしろぬし」が国津神くにつかみの長となれば、「誰も逆らわないだろう」と言ってませんでしたっけ?
⑥なんなら天孫降臨てんそんこうりんのとき、『ミカズチ神』にも来てもらえば良かったんじゃない?

といったところでしょうか。いかがでしたか? 物語の解釈は、読み手によっても違うものです。この緩―い感じ(ちょいちょい整合性がとれていない)が「日本神話」の魅力という方もいますよね。


『スサノオ』は『ヤマタノオロチ』にさけをのませた。
『ヤマタノオロチ』はふしぎなおどりをおどった。
『スサノオ』かいしんのいちげき!(ズババ!!)
『ヤマタノオロチ』をやっつけた(チャララッチャッチャッチャッチャーン!)
『アメノムラクモノツルギ』をてにいれた!

むかし、TVゲームのドラクエで、『こん棒』『銅の剣』から『勇者の剣』まで、いろんな武器や道具を手に入れては大喜びしませんでしたか?
実は、『日本神話』にもたくさんの道具が登場するんですよね。

そこで! 6つ目の『日本神話の七不思議』ですが、“あの神器じんぎはどこ行った?” です。
『日本神話』には『三種さんしゅ神器じんぎ』をはじめ、『天沼矛あめのぬぼこ』『珠蔓たまかずら』など様々なアイテムが出てきました。

何が不思議なのかと言いますと、登場したのはいいんですが、その後どうなったのかが書かれていないことの方が多いんですよ!無責任ですよね(怒)
そんなわけで、神話に出てきた神器じんぎの大追跡をしていきたいと思います。
もし今も残っていたら、実在したら、間違いなく国宝級、いやいや世界の至宝かもしれませんよ。

[天沼矛あめのぬぼこ]

・まず、日本神話に最初に出てきた道具らしい道具と言えば、『イザナギ・イザナミ』が渾沌こんとんとした世界をかき混ぜてオノゴロ島を創った『天沼矛あめのぬぼこ』ですよね。

・・・残念ながら、その後は一切登場しません。日本書記には「あめ玉矛たまほこ」と書かれていて「珠玉」で装飾されていたとか、あるいは性の象徴であって実在のものではなかったのでは?という説もあります。

・後時代の物語で『あめ逆矛さかほこ』というものが描かれていて、同一だとする説もありますが、信憑性は確かではありません。

[今どこ?] 残念ながら現存しません。その後の記載もありません。

[三種さんしゅ神器じんぎ]

三種さんしゅ神器じんぎについて簡単におさらいしましょう。まず、『八咫やたの鏡』『八尺瓊やさかに勾玉まがたま』『草薙剣くさなぎのつるぎ』の3つの神器じんぎのことでしたよね。『八咫』とは「大きい」という意味で、『八尺』は現在尺で1尺=30.3cmなので、ざっと八尺2m40cmもの長さということですね。この時代の長さ大きさの表現にはあまり意味がなく、『八』という字は“大きい、多い、長い”といった意味がありました。(八百万神やおよろず八十神やそがみなど)

三種さんしゅ神器じんぎは正当なる「天皇」の証となるアイテムです。なので、即位する度に先代天皇から、引き継がれるのが ”ならわし” となっているんですが、実は、皇族どころか天皇本人ですら、実物を見てはいないんだそうです。千数百年にも渡って受け継がれてきた、誰も見たことのない神器じんぎ・・・超ミステリーです!

[八咫やたかがみ]

三種さんしゅ神器じんぎの1つ。アマテラスが岩戸の隠れた際に、興味を引き出すために「石凝姥いしこりどめ」が作ったとされています。

(※アマテラスが鏡に映った自分にうっとりしているところがカワイイっ!)

・実は、その前後にも鏡は作られていて、日本初の鏡という訳ではありません。
石凝姥いしこりどめ」はその後、銅鏡をつくる職人集団『作鏡連かがみつくりのむらじ』の始祖となった神です。
石凝姥いしこりどめ」が、『八咫やたの鏡』に先んじて作った鏡が『日像ひがたかがみ』と『日矛ひぼこかがみ』と呼ばれ、それぞれ『日前神宮ひのくま-じんぐう』と『國懸神宮くにかかす-じんぐう』に、ご神体としてまつられています。2社は和歌山市に同じ境内に鎮座しています。

・当の『八咫やたかがみ』は、岩戸隠いわどかくれの後『アマテラス』から降臨する『ニニギ』に与えられ、(その後の記載が無いのですが、おそらく初代神武天皇じんむてんのうへ引き継がれ)『崇神天皇すじんてんのう』の時代まで天皇の宮殿(宮内)でおまつりされていました。
倭大国魂神やまとおおくにたまのかみ』と並んでまつられていたため、災いが多く、崇神天皇すじんてんのうの娘『豊鍬入姫命とよすき-いりひめ』に託された。天皇の御代が変わったため、垂仁天皇すいにんてんのうの娘『倭姫命やまとひめ』が任務を引き継ぎ、おまつりするのに相応ふさわしい場所を探して全国を行脚あんぎゃする。「伊勢が良い」という神託しんたくを受けて、『伊勢神宮』を建立し、以後ここでおまつりすることになります。

・また、当時『形代かたしろ』と呼ばれる、神を宿らせた『複製』を造って、天皇家にも安置されていました。つまり ”ご神体” としての鏡は「伊勢神宮」、”分身” としての鏡は「皇室(皇居こうきょ)」にあるんですね。

・この「形代かたしろ」は天皇が即位する際に先代から「正当なる天皇の証」として引き継がれました。
・少し夢のない話かもしれませんが、伊勢いせも天皇の宮殿も、共に複数回の火災に見舞われていて、現在に伝わるものは、その都度、造り直されているものになります。
・直近では、明治天皇が実見じつけんしたという記録があります。

[今どこ?] 『伊勢神宮いせじんぐう』(=三重県伊勢市いせし)にまつられています

[八尺瓊やさかに勾玉まがたま]

三種さんしゅ神器じんぎのうちの1つ。こちらも『八咫やたかがみ』と同様に、岩戸隠いわどかくれの際に「玉祖命タマノオヤノミコ」が作ったとされています。その後、やはり「ニニギ」の降臨と共に地上界 に降りてきて、代々天皇家でまつられることになります。
勾玉まがたまも「神話時代から、歴代天皇へと引き継ぐまでの記述」が乏しいんですよね。

勾玉まがたまは(人々がイメージする霊魂や人魂みたいな)独特の形をしていますよね。丸い玉(球体)ではなく、シッポがにょろんって伸びたような・・・なので曲がった玉→「曲玉まがたま」とも書くんです。

・よく勾玉まがたまのイメージ写真が出ていますよね? これほとんど緑色じゃないですか?みなさんのイメージも(エメラルドグリーンっぽい)緑ではないですか笑 でもこれ、一説では褐色かっしょくっぽいらいしいですよ。
私たちがイメージしているのが『翡翠ひすい(青や緑)』で、『八尺瓊やさかに勾玉まがたま』が『瑪瑙めのう(赤・橙・茶)』なんですって。

逸話いつわとして、ずっと後の63代『冷泉天皇れいぜいてんのう』が『八尺瓊やさかに勾玉まがたま』の入った箱を開けようとしたところ、白い煙が登りはじめたので、慌てて実見じつけんを中止したという言い伝えがあります。

[今どこ?]  現在でも『皇居こうきょ』に安置されています。

[草薙剣くさなぎのつるぎ]

三種さんしゅ神器じんぎのうちの1つ。
・こちらは、天上界を追放された「スサノオ」が出雲いずもの国で退治した『八岐大蛇ヤマタノオロチ』の体内から出てきたものを、「アマテラス」に献上したんでしたよね。別名『天叢雲剣あめのむらくものつるぎ』とも言います。

・その後、『八咫やたの鏡』『八尺瓊やさかに勾玉まがたま』と併せて、降臨する『ニニギ』に与えられました。その後の記述が乏しいため、「八咫やたの鏡」と同様に『倭姫命やまとひめ』と共に伊勢に渡り、東国遠征とうごくえんせいに向かう『日本武尊ヤマトタケル』に与えられました。『日本武尊ヤマトタケル』が亡くなる前に尾張おわりの『ミヤズ姫』に預け、そのまま『熱田神宮あつたじんぐう』に祀られたとされています。

・現在でも『熱田神宮あつたじんぐう(名古屋市)』にご神体として安置されています。
・10代「崇神天皇すじんてんのう」の時代に、『八咫やたの鏡』と同じく『形代かたしろ』が作られ、天皇の証として代々引き継がれました。

草薙剣くさなぎのつるぎではありませんが、「スサノオ」が「ヤマタノオロチ」を退治した際に使った剣が『天十握剣あめの-とつかのつるぎ』でした。この剣で、オロチ切り刻んでいくと硬いものに当たった。それが『草薙剣くさなぎのつるぎ』というお話でした。この時、刃同士が当たって『天十握剣あめの-とつかのつるぎ』が歯こぼれしたと古事記には書かれています。
この『天十握剣あめの-とつかのつるぎ』は『石上神宮いそのかみじんぐう』(=奈良県天理市てんりし)におまつりされています。

[今どこ?]
草薙剣くさなぎのつるぎ』・・・ 『熱田神宮あつたじんぐう』(名古屋市熱田区)
天十握剣あめの-とつかのつるぎ』・・・『石上神宮いそのかみじんぐう』(奈良県天理市てんりし)→「布都御霊ふつのみたま」参照

[三種さんしゅ神器じんぎ②]

・さて、この“天皇の証”としてのアイテム、『三種さんしゅ神器じんぎ』ですが、日本神話からずっと後の時代、源氏げんじ平氏へいしという武家が国の実権を握って争っていた「源平時代げんぺいじだい」の頃、天皇家も“源氏方”、“平家方”と分かれて皇位継承権こういけいしょうけんを争っていました。

・源平最後の戦い『壇ノ浦だんのうらの合戦』で、平家は破れ滅亡します。この時、平家方の幼少天皇『安徳天皇あんとくてんのう』は祖母、母親と共に、深い深い海に身を投じます。祖母は『八咫やたの鏡』と『勾玉まがたま』を、母は幼い『安徳天皇あんとくてんのう』と『草薙剣くさなぎのつるぎ』を抱えて海に飛び込みました。祖母は源氏方の船に助けられたため、『鏡』と『勾玉まがたま』は回収されました。しかし、『草薙剣くさなぎのつるぎ』だけは、母、天皇と共に深い海に没してしまったんです。

・このため、『草薙剣くさなぎのつるぎ』がないまま即位した『後鳥羽天皇ごとばてんのう』は、様々な局面で正当性を主張できず、気まずい思いをしました。また、南北朝時代なんぼくちょうじだいに再び天皇家が二分された際も「三種さんしゅ神器じんぎ」を巡って激しい争いが起こっています。

[布都御魂ふつのみたま] 
『イワレビコ』こと『神武天皇』が、東国遠征の途中、熊野村で ”謎の病” に苦しんでいた時に授かった、『ミカズチ神』の剣ですよね。『ミカズチ神』が、地上を併合した時に使った剣です。「神武天皇」がこの太刀を一振りすると、病は去ってしまったという言い伝えがありなす。

[今どこ?]
天十握剣アメノ-とつかのつるぎ』と同様に、『布都御霊ふつのみたま』も『石上神宮いそのかみじんぐう』(奈良県天理市てんりし)の、おまつりされています。

[出雲いずも三種さんしゅ神器じんぎ]

・『オオムナチ(大国主オオクニヌシ)』は黄泉よみの国へ行き、『スサノオ』から『スセリ姫』と共に『生大刀いくのたち』『生弓矢いくゆみや』『天詔琴アメノのりごと』を奪いましたよね。これって、“天上界”の「三種さんしゅ神器じんぎ」に対抗する、“地上界”の「三種さんしゅ神器じんぎ」なんですよ。この3種を『出雲いずも三種さんしゅ神器じんぎ』とする説があります。

[生太刀いくのたち][生弓矢いくのゆみや]・・・この剣と弓矢で黄泉よみの国から戻った『オオムナチ(大国主おおくにぬし)』は、『八十神やそがみ』を退けました。この2つは、出雲大社いずもおおやしろまつられていたものを、10代『崇神天皇すじんてんのう』の代に、勅命ちょくめいで『美具久留御魂神社みぐくるみたまじんじゃ』にまつられるようになったとも言われています。

[今どこ?] 美具久留御魂神社みぐくるみたまじんじゃ』(大阪府富田林市とんだばやしし)

[天詔琴あめののりごと] スサノオから逃げる際に、柱に当たって、琴の音が鳴り響き、スサノオが驚いて飛び起きたという程ですから、相当強いパワーを持った神器じんぎだったと思うんですよね。それ以降、日本神話ではまったく登場しませんので謎のままです。しかし剣と弓が出雲いずもにあったということは、素直に考えると、出雲大社いずもおおやしろなんでしょうか。

ところが『出雲いずも風土記ふうどき』には、「根の国」から帰った後、『弥山みせん』という山に『スセリ姫』と登りました。『オオムナチ』は、姫が奏でる琴を聞きながら、出雲いずもの国を見渡し国造りの構想を練ったと記されています。そして、この『弥山みせん』に琴を隠されたとなっています!と、いうことはっ!?

同時代の琴のイメージ

[今どこ?] 現時点では不明・・・『弥山みせん』= 現在の島根県飯石群いいなん町にある『ことびきやま』にあるのでは?と言われていますが、大規模な発掘調査も行われています。世紀の大発見に期待です(*’▽’)!

[押木珠蔓おしきのたまかずら] ・・・珠蔓たまかずらは頭につける飾り物です。20代『安康天皇あんこうてんのう』が弟『雄略天皇ゆうりゃくてんのう』の妻を探し、ようやく縁談がまとまった『大草香皇子』の娘『幡梭皇女はたびの皇女』と共に差し出した家宝でしたよね。このあまりの美しさに目がくらんだ使者が持ち逃げするところから悲劇が始まりました。 さて、そんな美しい家宝ですが・・・

[今どこ?] 残念ながら現存しません。その後の記載もありません。

神話の世界から現代にまで伝わっているもの、長い歴史の中で失われてしまったもの、最初から存在が確認できないものなどなど・・・。もし、近くにお住まいでしたら、是非、神気しんきを感じに行ってみてはいかがでしょうか?
『日本神話はこんなお話です』へ

 

凛のホッと♡一息コラム
『ダmen’s 選手権』
『イケmen’s グランプリ』

こんにちは、凛です。

さて、私のコラムも、いよいよ残りわずかとなってきました。
そこで、今回のテーマは「日本神話」に登場する神様たちを、“より身近に感じてもらいたい”との願いを込めまして・・・ズバリっ『ダmen’s選手権』&『イケmen’sグランプリ』です!

これまで、さまざまな神様を紹介してきましたよね。でも、「あれ?神様って、こんな○○しちゃうんだ!?」って思いませんでしたか? 思いましたよね!?ねっ?
私は紹介する度に、世の女性読者に対して “申し訳ない” 気持ちになったりしてました笑

まぁこれが・・・この人間臭ささ・・・・・が・・・「日本神話」の奥深いところなんだとも言われていますけど。
そんなわけで、今まで紹介してきた神様の中でも、選りすぐりの “ダメ男トップ10” と “イケメンのトップ5” をご紹介したいと思いまーす!
(※歴代天皇の章は除きます、あくまで神代までの神様ということで・・・)

栄誉ある最初の「ダmen’s」、第10位は・・・
『高日子根』です!

本名『阿遅鋤高日子根神アジスキたかひこねノカミ』。『大国主オオクニヌシ』と宗像三女神むなかたさんじょしん『タキリ姫』との間の子です。神話では、ほとんど活躍もしていませんが、「ダmen’s」エピソードとしては、妹『シタテル姫』の旦那である『天若日子あめのわかひこ』の葬式で、息子と勘違いした「天若日子あめのわかひこ」の父親を「誰と間違っとんじゃい!」といって葬儀をめちゃくちゃにしちゃった神でしたよね。ちょっとドン引きです。まぁ、そもそもが小兵の設定でしたので、最初の「ダmen’s」第10位です。

栄誉ある「ダmen’s」、第9位は・・・
『八十神』です!

神話の中でも、「北斗ほくとけん(古いか?)」の “雑魚キャラ” みたいな扱われ方なので、このランキングに入れようか、外そうか迷ったんですが・・・。
まず、因幡いなばの美しい姫『八上比売やがみひめ』に80人の兄弟そろって恋に落ち、国の仕事を『オオムナチ』ひとりに押し付け、大挙して姫のもとに押しかけます。
→現在なら犯罪ですね。
その途中で、皮をがされたうさぎを見つけ、みんなでからかっていじめます。
で、「オオムナチ」に姫のハートを奪われ、兄弟そろって玉砕ぎょくさいです。
怒り?の矛先ほこさきは「オオムナチ」に向けられ、執拗しつようなまでに迫害しました。(神話では2度殺しています)
オオムナチ」めがけて、“赤くなるまで焼いた大岩” を転がして殺してしまうあたりに、「ちょっとやそっとの悪じゃないぞ」感をかもし出していますよね。「オオムナチ」をかくまったご先祖にあたる「大屋毘古神オオヤビコ」にも大勢で囲んで射かけていました。むむむ、なんたる卑劣ひれつぶり・・・。まぁ悪役がいなければ物語が成り立たないということを考慮すれば、9位くらいが妥当ではないでしょうか。

栄誉ある「ダmen’s」、第8位は・・・
『オモイカネ』です!

“知の神様”として「アマテラス」を支えていましたよね。「岩戸隠れ」のときも祭りを企画したり・・・。
で、何が「ダmen’s」なのかと言いますと、「国譲くにゆずり」の際の “ポンコツ” ぶりです。何度失敗してんのよ!? てな感じにさせるんですよ。推薦すいせんする神がことごとく敗退。1羽+4人目でようやく成功って・・・。
天孫降臨てんそんこうりん」で「全権大使ぜんけんたいし」を命じられますが、まったく活躍が描かれないままフェードアウトしました・・・残念です。

栄誉ある「ダmen’s」、第7位は・・・
月読命ツクヨミのみことです!

古事記」では、本当にお月様のように、最初から最後まで、音沙汰もなく、静かーな神様なんです。それはもう、存在を忘れられたんじゃないか?ってくらいでした。そんな『月読命ツクヨミのみこと』も「日本書記」では一変します。「アマテラス」の命令で地上にいる『保食神ウケモチ』という食料の神様に会いに行くのですが、おもてなしをしてくれた『保食神ウケモチ』を文化の違いから、「汚らしい!」といって斬ってしまうんでしたよね。で、「アマテラス」に大目玉をくらって、昼と夜が分かれてしまった・・・。
「日本書記」でいくと、かなりの「ダmen’s」ですよね。

栄誉ある「ダmen’s」、第6位は・・・
『おしみみ』です!

天忍穂耳命アメノおしほみみノミコト』といって、『アマテラス』と『スサノオ』の誓約うけいで生まれた「5柱神」の長男です。いわば、「アマテラス」の “跡取り息子” 的な立場でした。
ところが、「国譲くにゆずり」では「アマテラス」の命令で渋々「地上界」へ向かうものの、「国津神くにつかみ」からのブーイングを受けて “とんぼ返り” してしまいます。
そして『地上界が騒がしいのです』と言って泣き付いた神様です。
その後「弟神」や「臣下の神」が降りるも失敗の連続。ようやく『ミカズチ神』が併合へいごうしてくれて、“あとは降りるだけ” とお膳立ぜんだてまでしてくれたのに・・・なんと、子が出来たので行けません!と言い放ちました。
「お前のために、みんな頑張ってんのに、なにコソコソ子供を作ってんだよ!」って話ですよ。挙句あげくてに、「私は行けません!」…  か、ら、の~「この子(生まれたて!)を行かせましょう!」って、もう無茶苦茶ですやんかぁー(>_<)
・・・スミマセン、取り乱しました。 と言うわけで、「ダmen’s」確定です!

栄誉ある「ダmen’s」、第5位は・・・
『ニニギ』です!

天孫降臨てんそんこうりんで地上界の降りてきた、「アマテラス」の孫ですよね。父親の「おしみみ」は『ダmen’s』第6位でした。さて、この親子、果たしてどんな “ダメ能力” を発揮するんでしょうか?
ではでは『ニニギ』のダメ男っぷりを振り返ってみましょー!

[ダmen’sエピソード]
木花佐久夜毘売このはなさくやひめ』と出逢い、その父『大山津見神おおやまずみ』から姉の『石長比売イワナガヒメ』もセットでって言われましたよね(マクドナルドかっ!?)。 でも、姉『石長比売イワナガヒメ』の顔が、好みじゃないからって、突き返してしまいました!
→これに関しては、『大山津見神おおやまずみ』が悪いのか、『ニニギ』が悪いのか、迷う所ですが、いずれにしても『石長比売イワナガヒメ』が可愛そう・・・っていうか、かなりへこむわ、こりゃ。

[ダmen’sエピソード]
木花佐久夜毘売このはなさくやひめ』が身籠みごもると、「それは私の子ではない、国津神くにつかみとの子だろ!」と言い出します。「お前の子だよっ!」って心の中でツッコンだの私だけじゃないでっすよね?
結局、「無事に産まれたらあなたの子よ」という木花佐久夜毘売このはなさくやひめ』の誓約うけいで納得したみたいですけど。

こういう女性の敵みたいなのは『ダmen’s』でいいですよね!?ね!

栄誉ある「ダmen’s」、第4位は・・・
山幸彦やまさちひこです!

おめでとうございます!祖父『おしみみ』、父『ニニギ』と3世代に渡っての受賞、凄いです!快挙です!『ダmen’s!三代』なんか映画のタイトルみたいになりました。
ではでは『山幸彦やまさちひこ』のダメ男っぷりを振り返ってみましょー!

[ダmen’sエピソード]
「人(神)には得手えて不得手ふえてがあるんだよ・・・」なのに駄々をこねて兄『海幸彦うみさちひこ』と無理やり道具を交換しました。結局、海での漁はまったくダメで、挙句の果てに『海幸彦うみさちひこ』の大事な「釣り針」を失くしてしまうというダメ男っぷり。

釣り針を失くし泣く山幸彦と声を掛ける塩つち神

[ダmen’sエピソード]
当然、兄は許してくれません。困っていところを、竜宮城に誘われて、3年もの間、現実逃避します。それでやっと本来の釣り針を探すという任務を思い出しました。

厚いもてなしで居着く山幸彦

[ダmen’sエピソード]
海の王の力を借りて、『釣り針』は見つかります。
『普通の人』→「兄ちゃん、時間掛っちゃってごめんね、これ借りてた釣り針だよ、ありがとうね」
山幸彦やまさちひこ』→「此鉤こち淤煩鉤おぼち須須鉤すすち貧鉤まずち宇流鉤うるち・・・」って“のろいの呪文じゅもん”じゃん!
「お礼とか謝罪じゃなくて、呪いかよっ!」って思いませんでしたか? ひどすぎるよ。

海幸彦を溺れさせる山幸彦

[ダmen’sエピソード]
豊玉姫とよたまひめ』との間に子が出来て、いざ出産ってときに、「見せられない姿だからのぞかないで下さい」って言われたのに、見ちゃうんですよね。男ってやつは・・・。で、『豊玉姫とよたまひめ』の正体が「さめ」だって分かると、出産も終えていないのに逃げちゃうですよ、、、「おーい、あんたの子ですよーっ!」「奥さんも、赤ちゃんも、とても頑張っていますよーっ!」・・・最低だ。
→まぁ、母の『豊玉姫とよたまひめ』も妹の『玉依姫たまよりひめ』に生まれた子を託して海に帰っちゃうんですけどね。

さていよいよ残りトップ3の発表です!
ここまでも、かなり粒選りな「ダmen’s」を紹介してきましたが、ここからは「ダmen’s」の中の「ダmen’s」。『ダmen’s、オブ、ダmen’s』です!勢いが違います。

栄誉ある「ダmen’s」、第3位は・・・
大国主オオクニヌシ大国主オオクニヌシ(オオムナチ)』です!

スサノオ』の子孫です。今までの『ダmen’s』たちとは、また一味違う「ダmen’s」なんですよね。
草食系?って言うんでしょうか?・・・なんか、ナヨナヨしてんですよね。
ではでは『大国主オオクニヌシ』のダメ男っぷりを振り返ってみましょー!

[ダmen’sエピソード]
「オオムナチ」って呼ばれてた頃、80人もの兄弟から、寄ってたかっていじめられる、なんとも弱々しい神さま・・・大丈夫? 80人分の兄弟の荷物持ちをさせられているシーンが一番有名って・・・どうなの? でも、兄弟たちにだまされて死にそうになっているうさぎを助けるなど、根は優しいんですよね。

[ダmen’sエピソード]
その後、80人の兄弟から2度殺されかけます。(神話では実際に死んでます、で、生き返った!?) いい加減に、気付いてよ!なにまた誘われてノコノコ着いていっちゃうわけ!?ってこちらがヤキモキするんですよね。

[ダmen’sエピソード]
80人の兄弟から ”身を守るすべ” を聞きに「の国」に行ったのに、最初に美しい女性と目があって瞬殺で結婚? はい?何言ってんの?(。´・ω・)?

[ダmen’sエピソード]
で、寝ている『スサノオ』を “ガリバー” みたいに動けなく縛って、家宝の「神器じんぎ」と娘の「セスリ姫」を奪って逃走しました。まぁ『スサノオ』もやり過ぎでしたし、最終的には娘のことを思って、許すような発言もしていますから・・・。

[ダmen’sエピソード]
その後、お嫁さんをたくさんもらうのですが、神話の中では初めて “妻同士” が嫉妬しっとし、争ったと書かれているんですよね。で、生まれた子を置いて「八上比売やがみひめ」は故郷の国に帰ってしまいました。妻同士を争わせないのも男の技量?じゃん!こういうタイプを「甲斐性無かいしょうなし」っていうんですかね?

[ダmen’sエピソード]
さて、国造りが思うようにいかないで悩んでいた所に、一風変わった神『スクナヒコ』が現れました。

最初は、この ”見慣れない” 不思議な神に戸惑とまどって、敬遠していたわりには、先輩から「国造りを手伝ってもらえばいいじゃん!」って言われたとたん、メッチャ頼りにしっぱなしだし、スクナヒコがいなくなっちゃったら、「俺は一人じゃ駄目なんだーっ!」って弱音を吐いたり・・・。

結局、誰かの助けがないと、仕事の1つも出来やしない、出来るのはナンパだけって・・・。ほんと『大物主オオモノヌシ』来てくれて良かったよね。

[ダmen’sエピソード]
天上界からの侵略が始まると、敵の大将を次々と懐柔かいじゅうしていきます。時には自分の娘を嫁に出して巻き込んでいきます。
→これ自体はあまり悪いことでもないと思いますけど。実際に『シタテル姫』と『天若日子』は相思相愛そうしそうあいだったんですしね。

[ダmen’sエピソード]
そして、天上界最強?の『ミカズチ神』が現れると、速攻で両手を挙げて、「後は息子に聞いてくれ!」って・・・。
→ちょっっ、、、何言っての!?お父っつぁん!!(>_<)

結局、苦労して築いてきた地上界は、あっさりと譲られる結果となりました。なんだか本当に冴えないんですよねー・・・。

栄誉ある「ダmen’s」、第2位は・・・
『イザナギ』です!

言わずと知れた創造神。『イザナミ』と一緒に「日本」と言う「国(大地)」や、たくさんの神(八百万神やおよろずのかみ)を生んできましたよね。その功績は素晴らしいのですが・・・。
ではでは『イザナギ』のダメ男っぷりを振り返ってみましょー!

[ダmen’sエピソード]
奇形で生まれた『水蛭子ひるこ』をわらで作った船で流してしまう!
→ その後「摂津せっつの国」に流れ着いた『水蛭子ひるこ』は健気けなげにも「恵比寿天えびすてん」になる!?
→ まぁ、これはイザナミも同罪のような気もしますね。

[ダmen’sエピソード]
『イザナミ』が火の神『火之迦具土神ひの-かぐつち』を生んで、それが元で死んでしまった時、怒りのあまり、『火之迦具土神ひの-かぐつち』を剣で切り刻んでしまう。
→ちょっっ、、、何してんの!?お父っつぁん!!(゚д゚)!

[ダmen’sエピソード]
『イザナミ』が死んで、自ら「比婆山ひばやま」い埋葬まいそうしておきながら、いつまでもメソメソしていました。それでも忘れられずに、とうとう禁を犯して『黄泉よみの国』まで会いに行ってしまった。
→まぁ、ここまでは愛すべき人が亡くなってしまったのですから理解できますね。「愛妻家あいさいか」と言えるでしょう。(*‘ω‘ *)

[ダmen’sエピソード]
『イザナミ』に “黄泉よみの国にいる時の姿” を「見るな!」と言われていたのに、待ちきれず見てしまいましたよね。で・・・その姿にびびって逃げた!
『イザナミ』が言います「よくも恥をかかせたなーっ!」 って。そりゃそうでしょ、怒るでしょ!

[ダmen’sエピソード]
追いかけてきた『イザナミ』を「黄泉比良坂よもつひらさか」を石で通せんぼして、しまいにゃ大喧嘩ですよ、「折れろよ!お前がっ!」「何言い返してんだよっ!」となるわけですよ。一方的に訪ねてきておいて、変わり果てた姿を見て逃げ出すなんてさっ!(; ・`д・´)

黄泉平坂で言い争う2柱

栄誉ある「ダmen’s」、第1位は・・・
やっぱりこの神『スサノオ』です!

期待を裏切りません、さすがです!
スサノオ』は『イザナギ』が「黄泉よみの国」の「けがれ」をはらって生まれた『アマテラス』『月読命ツクヨミ』の姉弟神でしたよね。
この神も「神話」の中では、時間の経過とともに「泣き虫」→「暴れん坊」→「出雲いずものヒーロー」と進化を遂げました。まぁ、この手の話題には事欠かないほど引出しが多いんですよ。
ではでは『スサノオ』のダメ男っぷりを振り返ってみましょー!

[ダmen’sエピソード]
生まれてすぐ「大海原」の統治を命じられましたが、母恋しさにひげが胸に届くくらいまで(大人になっても)メソメソ泣いていましたよね。お陰で世界はめちゃくちゃになりました。

[ダmen’sエピソード]
イザナギに追放されたあと、天上界に向かうのは良いんだけど、無造作というか、ガサツというか、歩く度に地面が揺れ、台風が起きて、また世界がめちゃくちゃですよ。ゴジラかっ!

[ダmen’sエピソード]
アマテラス』に「何しに来たの?さては乗っ取り?」と詰め寄られたとき、「お姉ちゃんとの間に神が生まれたらオイラは潔白ね」って言ってのける、その思考が既に理解不能だわ。まぁ、受け入れた『アマテラス』も“どうなの?”って気がしますけど・・・。

天の安川で誓約うする2柱

[ダmen’sエピソード]
誓約うけいで一方的に勝利を宣言。その後の暴れっぷりが、意味分からないうえに、めちゃくちゃでしたよね。なんで急に暴れたん? しかもその暴れ方が ”昭和のガキ大将” かっ!?ってなくらい低レベル・・・正直、呆れました。(-_-;)

[ダmen’sエピソード]
暴れるだけならまだしも、『アマテラス』が二度と子を生めない身体に!
これにはさすがに怒りに震えました! 『アマテラス』もショックで岩戸に隠れてしまいましたよね。

[ダmen’sエピソード]
その後、再び八百万神たちに追放されました。身ぐるがされて。これを『神逐しんちく』っていうんですけど、これ『スサノオ』のためだけに作られた言葉ね!(本当)。ある意味すごいわ。
すさおう』だから『スサノオ』なのか!(゚д゚)!

[ダmen’sエピソード]
出雲いずも放浪ほうろうしていて出逢った老夫婦と少女(櫛名田比売クシナダヒメ)。聞けば「大蛇(オロチ)が毎年来て娘たちを食べ、いよいよ今年、この子の番なんです!」ってここまでは良くある話ですよ。
格好良くオロチを倒して、娘が惚れて♡・・・じゃないんかーいっ! なんだよ、いきなり「もらい受けよう」って!? えっ、そっちが目的!? もし嫌だって言われてたら見捨ててたの? 順番違うでしょ~(>_<)

[ダmen’sエピソード]
悪口大会みたいになってきたので、ここら辺で少しフォローを。オロチを倒したあと、「櫛名田比売クシナダヒメ」と住む場所でこんな歌をんでいます。
「雲が幾重いくえにもなって登っていくよ。八重やえつらなって綺麗だな。
そうだ!妻のこもる、この御宮に八重垣やえがきを作ってみようかな。あの雲のような素敵な八重垣やえがきを。」
奥さんのために素敵な垣根かきねを作ろうかな!って、少し見る目が変わりましたかね。(*´ω`*)

[ダmen’sエピソード]
その後、黄泉よみの国に引っ込んだ『スサノオ』でしたが、娘の『セスリ姫』に近づく悪い虫?『オオムナチ』こと『大国主』を肉体的にも、精神的にも追い込みました。娘婿むすめむこに対する通過儀礼ぎれいにしては、度を越していますよ、だって、『あーぁ、あいつ(オオムナチ)死んじゃったよ』みたいなコトになってますもん、実際。これ、娘から一番嫌われるパターンね。
『日本神話はこんなお話です』へ

『イケmen’s グランプリ』

日本神話に登場する男性神たちは、みんなクセがあるというか・・・。
必ず何かやらかすんですよね!

では、そんなクセの強い神々の中で、見事にイケmen’sの称号を手に入れたのは?

第5位『大物主オオモノヌシ』です!

出雲いずもの国造りが、うまく進まずに困っていた『大国主オオクニヌシ』のもとに現れた神様で、『大国主オオクニヌシ』の『和魂(にきみたま)』であるとも言われています。『大物主オオモノヌシ』なくして『葦原あしはら中国なかつくに(地上界)』は、出来なかったと言っても過言ではありません!

現在は、奈良県は三輪山みわやまの『大神おおみわ神社じんじゃ』にまつられています。

第4位『少彦名命スクナヒコナ』です!

こちらも、国造りで困っていた『大国主オオクニヌシ』のもとに現れた小さな神様。当初、異形だったため『大国主オオクニヌシ』に警戒されたが、共に国造りを進めて行くうちに、なくてはならない存在に代わっていきます。「温泉」や「お酒」をひろめた神様とも言われていて多くの功績を誇ります。この神様は『一寸いっすん法師ぼうし』の原型になりました。

第3位『猿田彦さるたひこ』です!

天孫降臨てんそんこうりん』の際、『ニニギ』御一行の道案内をかってでた『国津神くにつかみ』です。背が高く、鼻が高く、『天狗てんぐ』のモデルになったとも言われています。

一行の中にいた女神『天宇受売命アメノウズメノミコト:通称うずめ』だけが物怖ものおじせず近づいたと言われたが、うずめの “お色気作戦” をガンとして受け付けず・・・
というか、まったく気づかず「なんではだけてんの?」と尋ねるあたり、鈍感なのか無垢むくなのか?

女として、この状況・・・恥ずかし過ぎて爆死しそうです。Σ(゚Д゚)
ということで、”ハニートラップ” に引っかからない無垢さをかって第3位です!

現在では、三重県鈴鹿市の『椿つばき大神おおかみやしろ』や、三重県伊勢市の『猿田彦さるたひこ神社』に主祭神としてまつられているほか、全国にある『道祖神どうそじん』として今も旅の安全(道案内の神様だから)を見守っています。

栄誉ある第2位は・・・
建御雷神たけみかずちのかみ:ミカズチ神』です!

『イザナミ』の死の原因となり、『イザナギ』によって斬られてしまった火の神『火之ひの迦具土カグツチのかみ』の、飛び散った身体から生まれたと言われています。

国譲くにゆずり』のとき、何回も、何回も、失敗してしまった天上界の神々が「最後の切り札」としてつかわした勇ましい神様で、「剣と戦いの神」とも言われています。

伊那佐いなさの浜」に降り立った『ミカズチ神』は剣を逆さに地面に刺して、刃の上にあぐらをかいて、「大国主オオクニヌシ」に国譲りを迫ったとされています。

大国主オオクニヌシ」の息子で、力自慢の『建御名方タケミナカタのかみ』と力比べをして、長野のまで追いやったほか、東方の「大和国やまとのくに」を目指し進行し、苦しんでいた初代『神武じんむ天皇』の「神武じんむ東征とうせい」を天から助けたりして、支援しました。

常総国(茨城)の『鹿島かしま神宮じんぐう』で主祭神としてまつられていましたが、「へいじょうきょう」に『春日かすが大社たいしゃ』が造られた際に、神事を担っていた常総出身の中臣なかとみ氏によって強くわれて、春日かすが大社たいしゃでも主祭神としてまつられるようになりました。

地震を起すと言われる『なまず』を抑えている絵が有名な神です。

栄冠の第1位は・・・
一言主ひとことぬし』です!

古事記こじき」でたった1節だけ登場する神様なんですが、なんとあの暴君として恐れられていた『雄略ゆうりゃく天皇』を『一喝いっかつ』した神様です。

葛城かつらぎさんで狩りをしていた『雄略ゆうりゃく天皇』と対峙し、『ここは私の治める国だぞ!』と詰め寄る『雄略ゆうりゃく天皇』に対して、「悪事あくじえども一言。 善事ぜんじえども一言。 言葉をはなつ(放つ)神、葛城かつらぎ一言主ひとことぬし大神おおかみぞ!」と名乗りを挙げて一喝いっかつしたとされています。

これに完全にビビった『雄略ゆうりゃく天皇』は、すごすごと山を下りたんですよね。「決め台詞ぜりふ」も何だかカッコウ良いですよね。

現在では、葛城かつらぎさん(奈良県御所ごせ市)の『一言主ひとことぬし神社じんじゃ』にまつられていて、どんな願いも「一言」だけ叶えてくれると言われています。

いかがでしたでしょうか? みなさんも近くに立ち寄る機会があれば『イケmen’s』な神様たちに会いに行ってはいかがでしょうか?

日本神話を簡単にまとめると?①へ戻る

日本神話を簡単にまとめると?②へ戻る

日本神話を簡単にまとめると?③へ戻る

日本神話を簡単にまとめると?④へ戻る

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