[Lico] 熊野詣⑤ 真っ黒な八咫烏ポストのある『熊野本宮大社』

『伊勢へ七度(ななたび)、熊野へ三度(さんど)、愛宕様には月参り』って小唄を聞いたことはありませんか?

生涯で伊勢には7回くらい行きたいなぁ、熊野は遠いけど3回は参詣したいなぁという庶民の信仰心を謳った言葉です。

平安、鎌倉から江戸時代にかけて、伊勢参りや熊野詣でが庶民の間で爆発的な人気となった時期がありました。今で言えば、みんな大好きハワイの旅といった感じでしょうか。貴族から武士、庶民までこぞって旅をする・・・憧れであり、ステータスでもあった熊野の地。


(伊勢参宮宮川の渡:歌川広重)当時の賑わいがうかがえます。

当然、車も新幹線も無い時代、人々は山伏姿で京都から約1カ月を掛けて熊野一帯の摂社や末社を経て、ここ熊野三山のひとつ『熊野本宮大社(くまのほんぐうたいしゃ)』にたどり着いたと言います。


(熊野参詣曼荼羅:熊野那智大社蔵)まるで極楽浄土のようです

熱狂的な信仰を物語る数字として、ブームの火付け役となった歴代の天皇の熊野詣『熊野御幸(くまのごこう)』

が、後白河法皇が年1のペースで38回、後鳥羽天皇が28回、その他、宇田天皇から亀山天皇までに歴代で100回を超える御幸が行われたと言われ、これが武士や庶民の憧れに繋がったんだともされています。さすがに天皇ご一行ですから、辛い旅路なんかではなく“絢爛豪華”“贅の限りを尽くした”セレブリティ溢れる旅路だったんだと思います。

ちなみに那智勝浦町では、平安時代の天皇や貴族がおこなった熊野詣を、当時の衣装を着て行う『あげいん熊野詣』というイベントを毎年開催しています。それは、それは、うっとりするほど雅なイベントで当時の活況が偲ばれます。見学は自由なのでチャンスがあれば是非見学してみてはいかがでしょうか。


↑(あげいん熊野詣:那智勝浦町HPより)

今回は、そんな熊野詣の最終目的地、全国3000社にもおよぶ熊野神社の総本宮『熊野本宮大社』にお邪魔しました(*’▽’)

こちらが神社入り口の様子です。厳格な雰囲気の大鳥居が神々しいですね。

『熊野本宮大社』の社名石碑です。

鳥居前の『狛犬(獅子)』です。わりと新しいものですね。

鳥居をくぐると、静寂の森の中を参道が続いています。

左右には『熊野大権現』の幟が整然と並んで、揺らめいています。

綺麗に整備された石段はなんと158段!うわーマジカ(*_*)

途中に参道脇に『祓戸大神(はらえのとおおかみ)』が鎮座しています。

お祓い=お清め。戸=神社の入口。つまりこちらをお参りして心身を浄め、本殿へ参りましょうということです。

大屋根が立派な手水舎。さらに手や口を浄めましょう。

大人数の参拝者にも対応できる大きな手水鉢です。

お作法案内です。

『神門』が見えてきました。

神門より先は撮影禁止という看板があったらしいのですが、今は見当たりません。とは言え、どうぞご自由にという雰囲気でもなく、、、せめて撮影するなら、他の参拝者さんに気を使い、神様に最大限の敬意をはらって、かしこみかしこみ静かにそっと、・・・と、言うことだと思います。

ここ『熊野本宮大社』は、全国に3000社あると言われる「熊野神社」の総本宮です。

こちらが『拝殿』となります。

拝殿前の『狛犬(獅子)』です。

社殿前の神石『亀石』です。

向かい合うように『大黒石』が祀られています。

『八咫烏』の3本足の意味を示す『天地人』の文字。

早速お参りしましょう。

こちらが御社殿です。御祭神5柱をお祀りするため社殿が5つ並んでいます。

向かって左から
第一殿『夫須美大神(ふすみのおおかみ)=イザナミ』
第二殿『速玉大神=イザナギ』
第三殿『家津美御子大神(けつみみこおおかみ)=スサノオ』
第四殿『天照大神(アマテラスオオミカミ)』

千木と鰹木 とても美しいです。

こちらは5つめの「満山社」。結びの神様(=八百萬の神やおよろずのかみ)が祀られています。

『おがたまの木』という御神木です。昔から神々との結び付きが強い木とされています。
漢字では『招霊』や『招魂』と書くので、神宿る気とされていたことが分かりますよね。

こちらの木の実が御神楽舞で使われる鈴のモデルになったとか。

(神楽鈴イメージ)

ひっそりと、真っ黒な『八咫烏ポスト』が設置されていました。

こちらは本当にお手紙を投函できる、本物の郵便ポストなんです! それにしても真っ黒!ところで上の八咫烏の像はこの間まで金色だったらしいのですが、世界遺産登録15周年を記念して、熊野の自然を表す「若草色」にしたとのこと・・・う~ん・・・。

「き、き、金でも良かったかなぁーーーっ」
・・・いやいや素敵なんですよっ!でも金でも良かったかなー(*’▽’)

八咫烏の由来の解説板

巫女さん募集ーっ!今日一でテンションUPですよ!本当に憧れますっ!

こちらはサッカー日本代表のシンボルになっている『八咫烏』。勝利へ導いてくれそうです。

神楽鈴。『幸福鈴』と名付けられています。

たくさんの種類のおみくじがありました。

↓カラスみくじ。金と黒があります。

↓漢字の蒔絵『おみくじ』

↓『三角みくじ』天然石が入っています。

↓『幸福(しあわせ)おみくじ』十種の縁起物のうちどれか一つが入っています。

『金みくじ』

『和英文みくじ』

熊野詣の幟のミニチュアです。参拝の記念にお持ち帰りや、願いを込めて参道に立てても良いとのこと。

だから参道の至る所に参拝者が立てていったミニ幟がたくさん揺らめいていました。

なんだか幻想的です。

絵馬かけ所と、おみくじくくり板

木の御朱印帳もありました。

『熊野本宮大社 創建2050年記念』の缶バッジ。

参拝を終え、御朱印を頂戴しました。

さて、『熊野本宮大社』の参拝で、ぜひ参拝しておきたい超パワースポットが実はもう一か所ありました。それが『大斎原(おおゆのはら)』と呼ばれる、旧社地なんです。熊野本宮大社はもともと500メートルほど(徒歩10分くらい)離れた場所にあり、そこが近年「すごいパワースポットだっ!」と人気を博しているんです。『大斎原』とは熊野川、音無川、岩田川という3つの川の合流する中洲のことです。『大斎原』に社殿があった当時は、中洲に行くための橋などが無く、参拝するには音無川の“身を切るような冷たい水の中”を歩く必要がありました。

これには「お浄め」の意味もあったみたいです。そして参道には“日本一大きい鳥居”が立てられているんです。


(大斎原:熊野本宮大社HPより)

残念ながら、今回は時間が取れず、泣く泣く諦めましたが、いつかまた訪れたいと思います!なんせ熊野は三度ですから!

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◆熊野詣① 世界遺産『熊野古道』と『青岸渡寺』を見る

◆熊野詣② 霊木の中を潜り抜け『熊野那智大社』を見る

◆熊野詣③ 最強のパワースポット・日本一の滝『那智の滝』を見る

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日本の神話について分かりやすく解説しています。

凛の『教えて♡神様、仏様!トリビア♪』を見る。

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