都営地下鉄の「大江戸線」と「浅草線」が乗り入れる『大門駅』を降りると、増上寺の『総門(大門)』が見えてきます。この門をくぐり真っ直ぐ行けば増上寺です。
『総門』はくぐらずに右に曲がると、直ぐの場所に『東京大神宮』が鎮座しています。
↓壁の上(2階部分)に『お社』と千木が見えてきました。こちらは『芝大神宮』の裏手(後ろ姿)なんです。
↓壁沿いにひっそりと『芝大神宮参道』と書かれた道標がありました。辿ってみましょう。
参道に沿って ”裏手の裏” ・・・つまり ”正面” に回ると大きな鳥居が現れました。
石造りの鳥居の奥に石段があり、その上
に拝殿が見えます。境内は非常にコンパクトです。
↓鳥居脇には『芝大神宮』の社名石碑。
↓社名の石碑と並ぶように『生姜塚(しょうがづか)』と彫られた石碑があります。
この辺りは有名な生姜の産地でした。東京は谷中生姜(やなかしょうが)をはじめ、昔から生姜生産が盛んでした。
風邪などの予防にもなる有り難い食べ物である『生姜』を、塚にして祀っていたんですね。
↓階段を登り切ると狛犬がいます。角(つの)のはえた子です。
台座の『め組』とは、江戸の町火消し(消防団)で48組あった組のひとつです。一番有名な組名ですよね。
こちらの狛犬(獅子)も、何だか愛くるしい顔立ちです。
↓『手水舎』
↓拝殿です。
芝大神宮のご祭神は『天照大御神(あまてらすおおみかみ)』と『豊受大神(とようけおおかみ)』です。伊勢神宮の内宮、外宮の両祭神を平安時代(およそ1000年前)にお招きしたのが、ここ『芝大神宮』なのです。とても長い歴史があります。
そのため、”関東のお伊勢さま” とも呼ばれ将軍家から庶民まで広く信仰されてきました。
千木と鰹木が青空に映えて神々しい・・・
↓三角みくじ
↓さくらみくじ
↓こちらは『鯉』と『恋』を掛けた、『恋昇(こいのぼり)鯉みくじ』です。赤と白がありますよ。鯉が滝を登るように、恋運もグングン昇華してほしい!
たくさんのおみくじが結び付けられています。中には「鯉みくじ」や「さくらみくじも」・・・
絵馬も丸い形の『結』も奉納されていますね。
『さくらみくじ』は広げると桜の花びらになって、運勢が書かれています。
色々ある御守りの中で、一目惚れしたのがコレ!『お守り蓮根』です!可愛いっ・・・
思わず、手に入れてしまった・・・
参拝を終え、御朱印を頂きました。刺繍の小札『幸福守護 道中安寧』と刺繍された小護符と、生姜アメがい一緒に付いてきましたぁ(*‘ω‘ *)
小護符に刺繍されているのは『千木筥(ちぎばこ)』と呼ばれるものです。
余談ですが、関東の”お伊勢さま” と呼ばれ、大変な賑わいだったことが有名な浮世絵師「歌川広重」の『錦絵』にも描かれていて、当時を偲ぶことができます。
『江戸自慢三十六興 芝明神せうが市』
昔は芝大神宮は『芝明神』と呼ばれていました。『せうが』とは『生姜』のことで、境内で定期的に生姜市が開かれていたそうです。
《近隣散策》
→ お隣、『増上寺』に参拝に行く。
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