【神々のルーツ】古いものには魂が宿る『付喪神(つくもがみ)』

こんにちは、凛です。

みなさんは、『付喪神つくもがみ』という神様を聞いたことはありますか?

『喪=弔うとむら』が『付く=く』なんて書かれると、何だか不吉な神様なのかな?なんて身構えてしまいますよね。

付喪神つくもがみ』もしくは『九十九神つくもがみ』とは、の本古来の精霊神で、長い年月が経った『道具』等に神や精霊が宿るという言い伝えから信仰された神様です。『伊勢物語抄』では百年生きた狐狸も、妖力を得て付喪神つくもがみになると記されています。

今ほど、物質的に豊かではなかった時代、生活に欠かせない釜戸や茶釜などの『道具』はたいへん高価で貴重なものでした。ですから、人々は、何十年も“大切に、大切に”使っていたんですね。やがて100年も経とうとする頃、とうとう道具は魂を宿すことになる・・・。これが『付喪神つくもがみ』なんです。良いお話しですね。

ところが、室町時代のおとぎ話『付喪神絵巻』では、少し「おもむき」が違うんです。

あらすじとしては、『道具』は100年経つと精霊を宿して『付喪神つくもがみ』となり、人々をたぶらかすと言われていました。そのため、九十九年が経つまでには “煤払すすはらい” の意味を込めて、路地や河原に打ち捨てていたそうです。棄てられた道具たちは怒り、節分の晩に化けて出ましたが、村の人々や僧侶に懲らしめられて鎮まるという内容です。百年まで1年足りないから『九十九(つくも)』とも呼ばれるそうです。


(出展:崇福寺=付喪神絵巻)

散々人々の暮らしのために働いてきたのに、捨てられて、最後は懲らしめられてしまうなんて、何だか可哀相ですよね。

長年、愛着をもって使った道具を打ち捨てるのではなく、きちんと感謝の気持ちをもって供養するために、今でも『道具供養』を行うお寺もあります。大量生産、大量消費の時代に、なんだかほっこりしますよね。

→ 古い石臼(石臼塚)を祀った神社『神明神社(昭島市)』

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日本の神話について分かりやすく解説しています。

凛の『教えて♡神様、仏様!トリビア♪』を見る。

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