【神々のルーツ】~神社~ ”創建された時代” で楽しむ

こんにちは、凜です。

“古いもの” には価値がある。

私は、よく神社仏閣を巡るのですが、社殿や鳥居などの建造物、仏像やご神体のほか、古文書や祭祀品に至るまで、とにかく古いもの、歴史のあるものに惹かれるんです。(もちろん ”ご由緒ゆいしょ” や、”信仰そのものの歴史” ”主祭神” も重要ですけどね)

いつ頃作られたものなのか?
いつから人々の信仰を集めてきたのか?
どんな思いが込められていたのか?

長い歴史には価値があります。
幾人いくにんもの願いが、寄せられた祈りが、長い年月をかけて積み重なり、蓄積されて、何かしらのパワーのようなものを宿すようになったとき、人々は、このパワーを ”神気しんき” や ”オーラ” や ”霊験れいげん” なんて言葉で表現したのかもしれません。

私は「霊」とか「神」とか「祟り」なんて信じない!という方も、当然いらっしゃると思います。※私もどちらかと言えば、こっちのタイプです(>_<)

それでも、私はこんな風に考えています。

1年前に作られた仏像と、1000年以上も前に作られて、何千万、何億もの人々の祈りの対象となっていた仏像・・・ どちらが『文化的価値』があるでしょうか?

新作、新車、新機種・・・とかく人は“新しいもの”に群がります。「新しい=傷んでいない=価値あるもの」「新しい=まだ誰も持ってない=価値あるもの」だからです。

しかし、新しいものだけに価値があるわけではありません。

「1000年以上もの間、何人もの願いや祈りを一身に受けてきたのか」と思うと、なにやら威厳のようなものを感じませんか(*’▽’)

では、神社に伝わる信仰の起源(=ルーツ)は、いったいいつなのか?
それを表す ”ものさし” のひとつが、学校の歴史の授業で習った『〇〇時代』という区分です!

今回の記事では、この時代区分を、ざっくりと ”おさらい” したいと思います。

日本の歴史○○時代とは?

日本の歴史学的な時代区分(いわゆる〇〇時代と呼ばれているもの)は、後世の学者が勝手に付けた呼称で、その人の見解によって年代に開きがあり、正確に言えば、まだ確定していません。ですが、時代区分を大きく分けると、おおむね次の10~12個の時代で構成されていると言えます。

①旧石器時代(原始時代)
②縄文時代(土器や竪穴住居)
③弥生時代(稲作の開始)
④古墳時代(権力の象徴)
⑤飛鳥時代(法治国家)
⑥奈良時代(国策仏教)
⑦平安時代(貴族文化)
⑧鎌倉時代(武家文化)
⑨室町時代(戦乱の世)
⑩安土桃山時代(天下人)
⑪江戸時代(徳川将軍)
⑫近代(明治以降~現代)

それぞれの時代の説明は割愛しますが、これらに『日本神話の時系列』を当てはめていきましょう。

神社の始まりはいつ?

その神社が「いつ頃から祀られているのか?」と考えるときには、注意しなければならないことがあります。それは、”社殿” や ”鳥居” と呼ばれる『建物、建造物の新旧』で判断してしまうことです。

社殿や鳥居というものは、もともとその地に鎮座する神様に対し、“後の時代の人々”が畏敬の念をもって建てることが多く、信仰そのものは、ずっと以前から行われていたという事例は少なくありません。

建物が新しいからと言って、歴史が浅い神社とは限らないのです。建物はいずれ老朽化して立て直さなければならないでしょうし、伊勢神宮のように60年ごとに新居へ引っ越す『式年遷宮』をする神社もあります。それでも千年、二千年と神社の歴史を刻んでいるわけです。

大震災や、戦時中の火災によって焼失してしまった歴史ある社殿も多くありますし、その後、建て直したものが現在に伝わっているものもあるのです。

そして、何より状況を複雑にしているのが、『正確な記録』が残っていない場合が多いということです。神話の時代から信仰されている神社は、伝承や言い伝えでしか起源を知ることができないんですね。”神社の起源” を ”いつ” と比定するのは大変難しい問題なのです。

神話の時代から続く ”超古代神社”

『神代神社』
初代天皇である『神武じんむ天皇』の時代以前、まさに神々の時代からまつられている神社です!

時代区分で言うと、”縄文時代の後期” から ”弥生時代の初期” あたりからでしょうか。およそ紀元前数百年~西暦300年前後までには既に存在したとされる超古代神社です。

大神神社おおみわじんじゃ(奈良県桜井市)』日本最古の神社と言われています。
住吉すみよし神社(福岡市)』
日吉ひよし大社(滋賀県大津市)』
諏訪すわ大社(長野県諏訪市)』
出雲いずも大社(島根県出雲市)』
熊野くまの大社(島根県松江市)』
宗像むなかた大社(福岡県宗像市)』

など約20社ほどがあげられます。
創建は有史以前のため、不明なものが多く、多くは日本書紀や古事記の中でも、”神話の舞台”となった地に鎮座しています。

初期天皇(神武~) 悠久の歴史をたたえる太古社

≒弥生~古墳時代~飛鳥時代

初代神武天皇が即位されたのは、紀元前600年あたりではないかもと言われています。

弓や槍を持って、動物を追い回していた狩猟の時代から、お米を作って、少し安定した生活ができる様になったのが『弥生時代』です。

この『弥生時代』の前期が、神武天皇即位の頃と考えられます。
(※神武天皇が実在したかは、今も分かっていません)

そこから古墳時代(大和時代)→飛鳥時代と、初期の天皇たちが活躍し、ここでも多くの古代神社が建てられます。

貴船神社きふね(京都市左京区)』
彌彦神社いやひこ(新潟県西蒲原郡)』
鹿島神宮かしま(茨城県鹿嶋市)』
氷川神社ひかわ(さいたま市)』
戸隠神社とがくし(長野市)』
石上神宮いそのかみ(奈良県天理市)』
熊野本宮大社くまのほんぐう(和歌山県田辺市)』
『富士山本宮浅間ほんぐうせんげん神社(静岡県富士宮市)』

と、ここでは書ききれませんが、他にも有名神社がたくさんあります。多くは「一大霊場」や「一宮」などとして、篤く信仰されています。

1300年の歴史がある古社

『奈良時代』
西暦710~794年までのおよそ80年間、奈良県の平城京を中心に政治を行っていた時代です。国内を治める手段として国策で仏教を広めた『鎮護国家』が特徴でした。

『伏見稲荷大社(京都市伏見区)』[711~]
『神田明神(千代田区)』[730~]
『三嶋大社(静岡県三島市)』[不詳:729-749?]
『春日大社(奈良市)』[768]
『北口本宮冨士浅間神社 (山梨県富士吉田市)』[788]
などが有名です。

貴族文化が花開いた1000年の歴史『千年級(神社)』

『平安時代』
西暦794年~1192年の約400年間を平安時代と呼んでいます。この時代は天皇家を取り巻く貴族たちが栄華を極め、やがて衰退していく時代です。

『櫻木神社(埼玉県野田市)』[851~]
『石清水八幡宮(京都府八幡市)』[859~]
『太宰府天満宮(福岡県太宰府市)』[919~]
『北野天満宮(京都市上京区)』[947~]
『鶴岡八幡宮(鎌倉市)』[1063~]

武家文化が宗教の価値感を変えた(700~800年前)

『鎌倉時代』

平安時代末期の社会不安と相まって、貴族に代わり平氏や源氏等の『武家』が世を治める時代です。仏教寺院だけでなく、神社に関しても、武家独自の宗教観が反映される時代です。

特に鎌倉時代前期~中期までは、幕府は神社仏閣を重んじ、祭祀を奨励していました。
武家のルールをまとめた『御成敗式目ごせいばいしきもく』の冒頭に「神社を修理し祭祀さいしもっぱらにすべき事」と記されています。

”修理” という言葉でもお分かりいただけるように、新たに神社を作るのではなく、既存の神社仏閣をあつまつりなさい!の姿勢です。さすが ”倹約質素けんやくしっそ” の鎌倉武士です。このため、この時代に建てられた神社は、さほど多くはありません。

全部で51条からなるルールの最初の1条・2条が神社仏閣について書かれているのをみても、幕府がいかに宗教を重んじていたかがうかがえますね。

ただし、再び世が乱れ始める鎌倉後期には、幕府の力が及ばず荒廃する神社仏閣も多く現れるようになります。

貴族から武家へ、武家から庶民へと宗教が広まっていった時代です。

戦国動乱の世・江戸安泰の世

戦国・江戸時代

江戸時代、幕府は引き続き仏教、神道を庇護しましたが、同時に厳しく統制される時代でした。そして、どちらかと言うと神社よりお寺のほうが政治的に重要な位置づけでした。神社はお寺に属し、神社仏閣は宗教の場でもあると同時に『お役所』的な役割も担いました。庶民は、いずれかのお寺の檀家になることが義務化されました。

急速な近代化(西洋文化の流入)

西暦1868年に ”江戸時代が終わる” と、時代は『明治』、日本は再び『天皇の世』となります。天皇は神として崇められ『現人神』となります。神である天皇の先祖(日本神話の神々)も、もう一度見直そうよ!というわけで、歴代天皇家のゆかりの地も含めて、次々と ”国をあげて” 神社が作られたり、改修されたりしました。(神道国教化政策など)

『靖国神社(千代田区)』[1882~]
『東京大神宮(千代田区)』[1880~]
『橿原神宮(奈良県橿原市)』[1890]※1
『平安神宮(京都市左京区)』[1895~]
『明治神宮(渋谷区)』[1920~]

『近江神宮(滋賀県大津市)』[1940~]

※1:初代天皇である神武天皇が即位した『畝傍橿原宮うねびかしはらぐう』跡地に、西暦1890年(明治23年)に創建しました。

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日本の神話について分かりやすく解説しています。

凛の『教えて♡神様、仏様!トリビア♪』を見る。

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